NSR250R MC28 SEのインナーチューブと内部パーツを移植したフロントフォーク
問題点は長さが短いこと
3MAよりも更に20mm短い
カートリッジ式でトップまで伸び側減衰アジャスターのシャフトが貫通しているため伸ばすことは出来ない
少しでも全長を稼ぐため突き出し0にしてイニシャルを目一杯かけて乗っていたが、何度か乗るうちに最初は気付かなかったネガティブな面が見えてきた
1G'状態で既に前下がりなのだが、ブレーキング時の沈み込みが少ない
挙動変化は少ないのだが寝かし込みのタイミングが取りにくく、リズムよくコーナーに入れない
イニシャルかけすぎの弊害が出ているようだ
ネットで情報収集したところ、MC28のフロントホイールトラベルは120mmのようだ
フロントスタンドで浮かせた0G状態でダストブーツ上端からステム下端までを測ってみると114mm程しかない
1G'での沈み込みを測ると33mmほどと少なすぎる
とりあえず応急措置として、突き戻してストローク幅(ダストブーツ上端からステム下端まで)120mmを確保しイニシャルを3mmほど抜いてみた
伸び側減衰は2クリック弱めてみた
1G'での沈み込みは36〜37mm程になり
ホイールトラベルの30%と許容範囲になった
乗ってみると明らかにブレーキング時のノーズダイブが感じ取れるようになり、寝かし込みのタイミングも取りやすくなった
ギャップの吸収性は更に良くなり、乗り心地も良好
イニシャルと減衰を微調整すれば問題なく乗れそうだ
ただね
こんな状態
固定には問題ないと思うがなんとなく気持ちが悪い
フォーククランプ部上面がもっと下がるような流用可能なトップブリッジがないか調べてみる
MT-07用は下がりそうだ
スパンも多分共通
しかしどうやらオフセットが違うようだ
トップブリッジ上面を削るしかないか?
だが手作業で平面が出せるはずもない
詰んだ
絶望の淵でふとひらめいた
これだ!
3MA用のステムを3MAと同様にステムナット2枚とスペーサーやストッパーワッシャーを使って締めてある
緩み防止なのだろうが、RZRやR1-Zでは1枚のステムナットのみで固定されている
構造に差はないし、ステムナットの品番も共通(後に勘違いが発覚、同価格の別品番でした)
ステムナット1枚で固定しても大きな問題が有るとは考えにくい
分解しステムナット1枚とスペーサーのみ残して組み直した
ステムシャフトの出シロが大きくなるのでトップナットが浮かないか心配だったが問題なかった
ハンドルロックの場所も少し下がって自然な位置になった
ほぼツライチレベルに収まった
スペーサーを抜けばトップキャップ分くらいは出そうだがしばらくはこれで乗ってみよう
MC28フロントサスを流用してからずっと抱えていたモヤモヤがやっと解消した