災害時の明暗を分けたもの | 長井亮の世界人材流動化計画

災害時の明暗を分けたもの

セミナーでよく認知バイアスの話をします。



蚤は自分の体の百倍以上ジャンプをすることが出来ます。

コップにいれてもすぐに脱出してしまいます。


しかしその後コップにふたをして脱出できない状態にすると

ふたに頭を何度かぶつけます。

その後、ふたをはずしても脱出しなくなります。

自分の上限がそこだと思うからです。

バイアスがかかってしまうのです。


また別の話です。あるクイズを出します。

10人に答えてもらうのですが、10人中9人はサクラです。

サクラの人にはあえて間違った答えを言ってもらいます。

そして10人目はなんと答えるかと見ると、正しい答えを言わず

他の9人の答えに合わせてしまうのです。

これも同じくバイアスがかかっているのです。


先日新宿にて通り魔が来て、予告殺人をするという事件がありました。

そんな危険なところにはいけないと思って

新宿を通らずにあえて避けて帰りました。

しかしその後ツィッターなどを見ると

ギャラリーが多く駆けつけ、通り魔を一目見ようと集まってきていたようです。


写真を撮る人、動画を撮る人


自分は通り魔に教われないだろうというバイアスがかかり

そのような行動をとったのだと思います。


地震も同じことがあったのだと思います。

地震のあと、大きな津波がくるのですが、そういった経験をしたことが

ない人は、大丈夫だろうと思って行動に移しにくいものです。

ましてや周りの誰もが逃げていなければ、同じように逃げるのは

難しくなってしまいます。

自分は大丈夫、周りの人が動いていないから大丈夫。

そういったバイアスがかかったのでしょう。


人間の精神状態を正常に保つためにはそういったバイアスは必要です。

しかし、危険時に想像力をひとつ働かせて、どうなるかを考えないと

自分の身を守ることは難しいかもしれません。

今後いかなる災害が襲ってくるか分かりません。

バイアスに左右されない想像力と行動。

日々意識したいと思います。