安室奈美恵から不況時のビジネスの乗り越え方を見た
2008年は安室奈美恵の年。
6年ぶりに復活し、BESTアルバムのBEST FICTIONは150万枚を超えるセールス。10代20代30代すべてでミリオンセラー達成などなど挙げればきりがないくらい活躍した年でもあります。
時代がようやく彼女に追いついたなど言われておりますが、実はものすごく戦略が練られております。おそらく本人はそんなことを考えてやっているとは思いませんが、実に理にかなった手法で不死鳥のごとくよみがえっております。この手法に不況期の乗り越え方を見た気がしました。
特徴的なことをいくつか挙げてみたいと思います。
(1)冬の公演が37公演と多数。
普通のアーティストがどれくらいやるのが適正かわかりませんが、私が知る限りではかなり多い気がします。次にも記しますが、動員人数を少なくする代わりに、公演数を多くしているようです。
(2)1ライブの動員人数が少ない
昨年のライブ全体の動員数は20万人ほど。40公演あるとすると大体ひとつにつき5000人程度。普通ライブとなるとアーティストは米粒くらいにしか見えないのが、5000人程だとかなり間近に見えます。
実際仙台公演では私は一番前の席でしたが、数メートルのところに安室がいました。安室の香水の匂いがしてくるほどの近さでした。これはファンにとっては相当うれしいことですよね。間近で見れる。普通のアーティストにはないことだと思います。
(3)31歳にして普通にはありえないくらい踊り歌う
31歳とは到底思えないくらい踊っております。しかもMCなし。とある曲では鉄棒を使いながら歌っております。普通年を追うごとに踊りが少なくなっていき、MCでごまかしごまかしするものですが、衰えることなく歌い踊り続けております。しかも厚底ブーツを履いてのダンス。
(4)常に挑戦し続ける
本人曰く「自分のやりたい音楽をやりたいようにやる」とのことらしいですが、常に挑戦し続けている姿がファンにも見て取れます。だから飽きがこない。これも年をとればとるほど、自分の得意分野に固執し、守りに入るところを攻めにいっております。
(5)進化し続けている
アムラーという言葉がはやったのは昔のこと。だから安室も昔の人と思ったら大間違い。ファッションは10年前と近しいものではあるようなのですが、進化はしているようです。たとえばブーツ。10年前は単なるブーツだたのが今はニーハイブーツ。安室は自分の好きなものを着ているそうですが、自分の好きなものをベースに変化を遂げているというのが特徴です。聞くところによると安室が表紙を飾るファッション誌はすぐに売切れるとか。それほどファッションという分野においても影響力を発揮しているのがわかるかと思います。
さてこれらがなぜ不況期の乗り越え方を見たかというと、ズバリ「逆張り発想」。
採用もそうなのですが、普通の人が考えることと逆の行動をすることが実は不況期を乗り越えるコツなのです。不況期に採用を積極的にするのは実は良い人材を採用する可能性がぐっとあがるのです。どういうことかというと不況期になると大手がこぞって採用をやめます。しかし転職希望者は一定数マーケットにいますから、いける企業が少ないと、それだけ優秀な人材を採用する可能性があがるのです。なので人材投資を本当に考えている企業は不況期にこそ採用をするのです。
かつてネットバブルが来る前の不況期にはやはりネット系企業が採用をしていました。そのお陰で超優良人材の多くがネット系に流れていきました。それがネット系起業の隆盛に寄与しております。
上記5つの事例はおおよそ普通のアーティストが考えることの逆のことをしています。ここに私は不況期の企業の乗り越え方をみました。こういう厳しい環境だからこそ、新規事業を立ち上げる。ビジネスが難しい状況だからこそ起業をする。逆張りが非常に大事だと考えます。安室はまさにそれを地で行っているわけです。
厳しいときこそ「逆張り発想」
安室奈美恵に不況期の乗り越え方を見ました。
不況期だからこそ「逆張り発想」。
話はそれますが、以前安室と同じダンススクールに通っている方と飲んだことがありますが、その方が言うには、安室のバックダンサーは相当ダンスがうまく(その方の先生)ダンス大会でも優勝をするほど。しかし素人の私が見るに、バックダンサーはうまいかもしれませんが、安室の方が圧倒的に華があり、安室のほうがうまく見えてしまいます。そのことをその人に伝えたら「ダンスをやっていない人から見るとそうなるんだね」といわれました。その人曰く「安室は力を抜いているからね。歌いながら全力で踊るのは無理だからね」とのこと。
私は以前空手をやってましたが、あるとき空手を知らない人から、力を抜いた形(最後だけ力を入れる)をやったほうが、形の上手な人の力強いものよりもうまく見えるといわれたことがあります。力を抜いている状態で最後だけ力をいれるので、メリハリができ、そのギャップでうまく見えるようです。実際力を抜いた形だと体力の消耗が抑えられ、かなり動けるのです。
安室も以前空手をやっていたそうですが、それを知ってやっているのか、そもそも私が言ったことは全く関係ないことかもしれませんが、私は昔言われたことを思い出しました。
その方も全力で踊った安室を見たことがないらしく、そのバックダンサーと張り合ったらどうなるかはわからないとのことでした。こういう話を聞いてライブを見ていたら、確かに力を途中途中抜いており、最後でしっかりとメリハリをつけているような感じをうけました。しかしいくら力を抜いているからといっても、あそこまで続くとはスゴイ!
このお話から、力を入れるべき場面ではしっかりと力を入れることの大事さを知りました。何も全部が全部力を入れすぎる必要はないということがわかりました。全力で力を入れていたとしても素人目から見ると、意外とそうでない要所要所に力を入れているほうが良かったりもするともいえるかもしれません。
不況期、全力で力を注ぐのもひとつですが、大事な場面でのみ力を注ぐというのもあるのかもしれませんね。

