BLを含む妄想話です。

意味がわからない方は

このまま回れ右でお願いします。


大宮噺。



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「お疲れ様でした〜」


収録は無事終わり、

あちこちから声がかかって、あちこちへと頭をぺこぺこ下げながら帰りの支度を終えると用意してある車に乗り込む。



俺は満足。



ふんって鼻で息を吐くと包み込まれるようにシートにもたれて体を預けた。



車が動き出すと重ねた手に持っていたスマホがブルリと震える。



翔ちゃんだ。



「今日はお疲れ様でした!仲直りできて良かったね!」



うんうん。長かったぜ。誰が呼んだか大宮氷河期。



ありがとうね、なんて返信を打とうと思った時、



「終わった後、ニノと話せたの?」



そんな追いラインに指先が固まる。



ん?



そういえば……。



番組で握手はしたけど。



こっからどうなるんだっけ。





多分……あいつ、俺より先にテレビ局出てたよな…。




目を瞑り右側のこめかみに人差し指をあてて考える。




番組終了後、翔ちゃんとちょっと談笑してる姿は見た。




で、その後……




スタッフさんと話しながらスタジオ出てった。






今に至る。



あれ?




これって仲直りになってない?