注意ネタバレ含む

 

 

「(r)adiusラディウス」

公開 :2017年

監督 :ディエゴ・クラテンホフ

    シャーロット・サリバン

出演者:キャロライン・ラブレシュ

    スティーブ・レナード

 

交通事故に遭い記憶を失ったまま目覚めたリアムは、助けを求めるために近くの町に向かう。しかし目に入るのは住民の死体ばかりで、ようやく見つけた生存者も、彼が近寄った途端に死んでしまう。やがて、リアムは自分の半径15メートル以内に立ち入った者が即死してしまうことに気づく。戸惑うリアムだったが近づいても死なない女性ジェーンに出会い、同じく記憶喪失の彼女と共に、この現象について解き明かそうとする。SFシチュエーションスリラー。
 

あらすじ(ネタバレ含む)

 

交通事故に遭った男。近くにはひっくり返った車が1台。

助けを呼ぼうと道路に出ると1台の車が通りかかり「止まってや~」と手をあげると、突っ込んできて停車

 

明らか様子がおかしいので停車した車を見に行くと、、、

運転席には死んだ女性。

 

焦って911で電話をするも、名前を聞かれたときに自分の名前が思い出せないことに気づく。

「記憶喪失やん」

 

財布の免許証で自分の名前は「リアム」だということが分かった。

 

近くにダイナーがあったので助けを求めようと入ると、、、、

客も従業員も全員死んでいる。

 

「空気が汚染されて皆死んでるんや、どっか逃げな」と

いうことで、見つけた民家に入る。

 

そしたら家の外に男性が!!

「外おったら危険やから家入りや!!」と家の中から文字を書いたものを見せ注意すると、文字が見えにくかったのか男性が近づいてくる。

 

ある程度近づいてきた瞬間、男性が倒れ即死。

 

ここでリアムはあることに気づく

「俺が原因じゃね?」

 

試しにカラスに近づくと、ある一定距離で死ぬことが分かった。

 

「俺から半径15メートル以内に近づくとみんな即死するんや」

 

とんだバイオテロですよね。

 

もう孤独で一生過ごすんや。

と、思っていた矢先

 

自分に近づいても死なない女性ジェーンと出会う。

 

何やら車で事故した際に、助手席に自分も乗っていたというんです。

その女性も記憶がないので、二人がなぜ事故前に一緒にいたのか不明なんです。

 

 

そして不思議なことに、ジェーンと一緒にいるとリアムに15メートル以内に近づいても人が死なないんです。もちろん動物も、

 

それに加えてわかったことは、ジェーンと15メートル以上離れると、リアムの本来の力が発揮され、またリアムから15メートル以内に近づいた者が死ぬということです。

 

事故当時何があったのか知るべく二人で事故現場に行くと、半径15メートルの丸い黒い焦げ跡のようなものを発見。

(これがラストに繋がるキーになります)

 

帰り道またま通りかかった警官に「リアムさんですか?」と聞かれる。

ちょうどその時、ジェーンと15メートル以上離れてしまったため、警官が死んでしまいます。

 

ダイナーでの大量死体、民家での男性死体、そして警官の死体の死亡要因が同じで、警官がリアムの名前を言い残して死んでしまったため、リアムは殺人容疑で追われます。

 

そのあと、ジェーンには夫がいることが分かり、事情を説明し、なんとか仕事場を隠れ家として提供してもらう。

 

そこでジェーンとそっくりな女性の顔写真が載ってる失踪者のチラシを見つける。名前は「リリー」。ジェーンの双子の姉だそう。

 

それを聞いたジェーンは思い出した。

姉のリリーは見つからないし、夫婦仲も上手くいかず、途方にくれたジェーンは自殺を考え橋の上にいたのだが、そこでリアムが現れ自殺を止めてくれた命の恩人だということ。そして「好きな場所に連れて行くよ」と車に乗せてくれたので助手席に座っていたのだと思い出した。

 

警察に追われているため人気のないところで、二人は身を潜める予定だったのだが、ここで警察がきてしまう。

 

二人は身柄を確保され、引き離されそうになり

「俺ら、引き離したら絶対あかんって!!」と必死な抵抗もむなしく

ジェーンと15メートル離れてしまった瞬間、周りの警官、野次馬、リアムを囲む15メートル以内の人間が一気に即死。

 

そのあと、二人でリアムのおそらく別荘だという場所を目指し逃亡します。

 

道中で寄った店で、あるニュースを見る。

「NASAが宇宙から雷光が地球に射した」と。

 

「「事故現場の黒い円形の跡も怪しいし、絶対これが原因やん」」

 

そして、小屋に到着。

 

この辺で二人の間に絆というか恋愛感情というか、、、

なんかそれらしきものを感じるんですよ。

ジェーンはリアムにずっと傍にいるわ、的な発言をしますしね。

 

夫の存在むなしくよだれ

 

ですが!!!!

ここで思わぬ展開(ラストのネタバレ注意)

 

リアムは周辺を散歩してくるといい、小屋を後にします。

ジェーンは暖炉を使おうと中をのぞくとノートを発見する。

内容は、失踪者達のチラシと共に殺害方法を手書きで記されたものが何ページも書かれているノートでした。

 

そこには姉リリーのチラシと殺害方法も、、、、

 

そして次のページには次の殺害予定の名前が。

その名前は「ジェーン」だったのです。

 

リアムは殺人鬼でした。

 

あの事故があった日

自殺しようとするジェーンを助け(助けたのもわざと)

車に乗せ走らせている途中に注射を打とうとし、

リアムとジェーンは取っ組み合いになり事故に。

 

そこで宇宙から射す雷光を受け何かの影響で、あの15メートル以内にいる人を即死させてしまう才能が開花したのです。

 

散歩から戻ってくるリアムにジェーンは銃を向けます。

ですが今まで一緒に過ごしてきたリアムを殺せませんでした。

 

結局小屋に二人で帰ります。

もちろんジェーンは許せないご様子(そりゃそうや)

 

小屋に戻るとリアムの後を追っていた謎の集団に襲われますが、もちろん即死

 

あっけない。。。( ´∀` )

 

小屋に向かう道中で寄った店からつけていたみたい。

 

町中ではリアムはテロリスト容疑ですからね。

狙われても当然なのですが、笑えるほど呆気ない。

 

ただ、逆テロリスト集団(やめろ)が死ぬ前に撃った銃がジェーンに当たるんです。

 

リアムはジェーンを病院に連れていきます。

看護師たちにストレッチャーで治療室に運ばれる姿をリアムは追いかけずにジッと見つめます。

 

ここでジェーンと視聴者は思う

「ついてこんかったら(行かんかったら)病院にいる人死ぬやん」

 

殺人鬼リアムが急に舞い戻ってきた!?と思いきや

 

ストレッチャーで運ばれるジェーンを見届けながら

リアムはその場で頭を撃ち抜き自殺します。

 

  感想

 

いくら記憶が亡くなる前が殺人鬼とはいえ、人を殺したくないと必死に物陰に身を潜めていたリアムがいたことは事実。「お前殺人鬼かよ、最低やな」と「え、可哀想すぎる」の二つの感情が入り混じりました。(笑)

 

ラストもかなり呆気なく終わっちゃったのでもっと他にないんかいな。とも思いましたが、元は罪のない人を殺しまくってた殺人鬼、しかも殺人日記をつけているあたりかなりの変態!(^^)!

 

死ぬまで15メートル人から離れた状態で生きるなどほぼ不可能。そう考えると、罪を償う意味でも自殺をしたのは一番正解のラストだったのかしら。。。。?

 

ただSFスリラーと謳っているわりには、「雷光と共に手に入れた謎の力は何だったのか」に対して触れなさすぎではないか!?

時々流れるニュースでしかそのヒントを得られないし、SFっぽいシーンはワンシーンぐらいしかなかったです。(笑)

SFスリラーだと期待してみると「ん~」と思う方はいらっしゃるかもしれないです。

 

ただ、ラストのどんでん返しが結構面白かったですよ。見ていて予想がつかなかったです。(鈍感なだけかも)