さて、腹ごしらえしてから映画に臨みます
その後、コーヒー専門店バーンホーフさんでコーヒーをいただいて
お肉いただいた直後にまだ、食うんかい
とかツッコミは置いといて、気分よく、
映画館へGO!
結果、お昼お肉いっぱい食べといて正解。
とても、エネルギーを使う映画でした
明日は、我が身。
映画館は土曜日お昼梅田ということもあってほぼ満席。
わりと若い方もたくさん来られてて、そこはすごく嬉しかったというか、
政治家、全員観にこい。
と言いたい…
どの現場を見て、知ってて、家族で介護が当たり前とのたまうか。
現場と、現実とかけ離れたこと言ってることにまず気付け。
恥を知れ。
てとことですね、…、
ああ、言葉がキツくなってすみません…
見終わった直後、明日は我が身…と思ってたら
連れも「明日は、我が身」と呟いた。
あ、おんなじこと思ってた。
わしは祖父母を。
彼女は母上や兄上を。
それぞれ経験があるわけで。もしくは経験中で。
政治家の皆さんの中で介護したことないヤツぁ、一度この映画を見て
まず、目の当たりにしてちょーだいと思う次第。
そして、長澤まさみちゃんのは、介護したうちには入らんよ。
松山ケンイチくんの介護を経験してから、それを政治に活かしてね、と
政治家の皆さんには申し上げたい。
大友検事が介護をサボったのではなく。
全ての国民が、大友検事のようにお母さまを、
ボケる前に。体が動くうちに。
あんな雰囲気のいい、手厚い介護を受けれる施設に入れれたら。
そんな資産家だったら。
そして施設がここなら預けたいと思える施設だったら
そして介護士の人数が足りてたら。
人数が足りてて介護士にも余裕があったら。
全ての国民が、です。
全ての国民が、大友検事のお母さまの入っておられたような
理想的な施設に入れるなら。
誰もそこまで苦しまなくていいのなあ…
日本人は今、どんどん貧困化が進んでいて。
ほんの一握りのお金持ちと、大勢の貧困にあえぐ我々と。
その事実にも政治家は目を向けてくれない。
なぜか政治家は、日本人はいまだ豊かだと思ってる。
この貧困っぷりにまったく気付かずに増税とか抜かす方々、この映画を観たら
何か気付いてくれるかなあ…。
ほとんどの日本人が。
ほぼほぼの国民が、坂井真紀さんの。戸田菜穂さんの。
ご家庭の状況に陥る。
というかすでに陥ってます。
息子が親を介護する場合、ほとんどの方が斯波さんの状況に陥ります。
そして疲弊しきって市役所に行って生活保護を申請し
「あなたが働けばいいじゃない」
と言われます。
いや、僕は認知症で身体の不自由な父の介護をしないといけないので、
働きに出られない、と訴えるもあなたは元気ですよね?
あなたが働けばいい、と言われます。
そしてなすすべもなく、貯金も底をつき、ご飯が食べられない日々がやってきます。
リアル…
連れと話してたんだけど、やっぱし、
それを証明する人がまず、必要なんだわ。
ヘルパーさん的な方にまず、入ってもらってから
市役所に一緒に申請に行ってもらってたら恐らく申請はおりたはず。
と、思う…
もちろん、通帳に残金20万円以下になってるとか、調べられるけれど
あの斯波さん親子の現状なら本当に通帳に残金があるわけないもんね。
どんな制度があるのか、
どんなに助けてくれる制度があるのか、
我々は知る機会がなくて、調べ方すら分からないから
何も知らずに頑張ろうとして疲弊して、心中まで追い込まれてしまう。
斯波さんの最初の殺人時に、
斯波さんの着ていたお洋服のヨレヨレっぷりや汚れ方がまたリアルで。
シャツにシミがついてようがそれどころじゃなくて
お洗濯もお風呂も、思い付かないほどに疲弊していて
すみません、わしには、よく頑張った、としか声をかけられない…
殺人はダメですよ。絶対にダメです。
例えどんな公明正大な理由なあったとしても、です。
でも、よく一人でここまで頑張った。
そこは、本当ですもん
それを踏まえて、キレイごとを並べる大友検事の裁判の進め方は、
残酷だけどブレちゃいけない、とも強く思い…、
こんなに悲しい殺人であっても
斯波さんの正義は許されないものだと、どんだけキレイごとと感じることでも
その正義を貫く司法の現場はやはり正しいし、
だからこそ日本人は安心して暮らせるんだ、とも思う…。
斯波さんの正義は。
絶対的に間違ってますよ、単なる大量殺人であって、
でも、単純に本人の快楽のためとかではなく、
殺された本人、家族を殺された人が実際に救われたのも事実。
それを救ったとか言い始めると
単なる身勝手な思い込みであって大間違いなんだけど。
大友検事が愕然としてましたけど、羽村さんは「私は救われました」
あれ、リアルな本音だと心から思います。
介護って。
それが認知症入ってくると、介護する側が救われるのはいつ?どこ?
裁判になって我に返った梅田さんが「お父ちゃんを返して!!」て叫んだけど
梅田さんもとうに限界を超えてて、
子供3人を一人で育てながら昼も夜も働いて
空いた時間に離れて暮らす認知症の父親の介護を…
ほな、一緒に暮らしたらいいやんか?
一緒に暮らしたら羽村さんちみたいに子供さんに認知症のおばあちゃんが
暴言吐いて叩いたりして、子供さんが号泣とかなったら介護する側が救われん。
皆さん、気付いて!
リアルにね、介護するお母さんてほとんどがこの映画の羽村さんや梅田さんのように
ワンオペで子供育て中よ!
夫はいない、もしくは夫は子育てにも介護にも参加しない、
そんな貧困家庭だらけよ!
とうに限界なんか超えてるっちゅーねん
なんてゆーか
認知症のお父ちゃんに苦しめられてる→いなくなって救われた
ボケる前のお父ちゃんは大好き→ひどい!お父ちゃんを返せ!
この両方が混在してるから、介護するのは辛く苦しいのであって
介護は、家族がやったらあかーん…
精神的にも体力的にもキツいことやから。
できる限り他人さまに入ってもらうべき…経験談
でも、他人さまに鍵を預けて、てすごく勇気というか覚悟のいること。
実際にセンター長さんみたいに盗みに入る人もいてるねんから。
それにしても、斯波さんは男性なのにこんなに
介護する側される側の気持ちがよく分かってて
いつもにこやかに嫌な顔一つせずに、黙々と介護士の仕事をこなしてすごい…
いや、そうなんだけど。
全ての男性、逃げずに、女性に押し付けずに、ちゃんとやれよな
女性がやるのが当然という現在日本の価値観が悲しいです。
男性の当事者意識がなさすぎだし、それが現実なんですもん
あと、ゆきちゃん、あれ、何?
なんで、介護士の仕事にどう絶望して悲観したら
どんな転職してるのよ。
ああいう人生甘えた人間が一番嫌い。
プンプン
これは考え方が分かれると思うけれど
大友検事はお父さまにひどいことをしたと悔やんでましたが
果たして、悔やむ必要があったのかしら。
まあ、死なせ方に差はあったでしょうね、
亡くなって2ヶ月後の無惨なご遺体を目の当たりにするか、
連絡とって会ってたら、病院で見送れたか。
でも、母上と自分を捨てて出て行ったお父さまが死にそうになって初めて
助けてくれて父親ヅラして連絡してきたわけでしょ。
それは、虫が良すぎんか?
感情としてお前を許さない、父親として認めない、て無視した大友検事の行動に
責められる理由はないと思うけれど…、
冷たいのかな?
ここもリアルに明日は我が身、なので、モゴモゴ
それにしても、相変わらず。
柄本明さんは、天才。
口元の、入れ歯ある?外した?みたいな表情も
言葉の発し方も息づかいも。
祖父を思い出してまた、涙でした