なかなか言葉が浮かばなかったけど、そろそろup…|・ω・)ノ
行ってきました、お久しぶりな西北。
2月に映画を観て。
今回、関西へ向かう新幹線の中で小説を読み。
ふたつが重なり合うことで、輪郭だけだった部分が色を持ち。
ぼやけていた部分がはっきりしたなーと思っていて。
これを朗読するとどんな風に自分の中に溶け込んでゆくのか。
本当に楽しみでした。
映画の中では別れた「その後」を撮影し合い、送り合っていた七海と純哉。
それぞれに新しいヒトを探すことで、お互いの存在を忘れようとしていく。
ラストは純哉が日本に帰ってきて、七海のもとを訪れ。。。
ってなシーンで終わっていたはず。
で、その際のトークショーで辻さんが
「本当にこのふたりは恋人同士だったのか?」
ってな具合に意味深なことを言うもんだから、いろいろ想像したのだけど。
ま、想像していた通り…だったかな、うん。
で、朗読劇の感想。
良大くんもなっちも淡いアイボリー色の衣装。
ブログにupしていたカーディガンとデザインが違った気がしたんだけど…
気のせい?(。・ω・。)?
やっぱり今回もナオキさんセレクトだったみたいですね♡
いつもと違ったテイストのスタイリングでも、
彼に似合うものをちゃーんと合わせてくれるあたり。。
ナオキさんっ!本当にありがとうごいますっ!(*´ω`*)
先に小説を読んでいたので、内容やオチ(?)は分かっていましたが…
とにかくっっ、とにかく良大くんが麗しかったです。
ストーリーは、映画の続き。
日本へ帰ってきた純哉が七海のもとを訪れ、別れた「その後」を伝え合う。
ドキュメンタリーとして記録するため、2台のカメラを回した状態で。
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純哉は別れた後、国費留学でパリへ。
そこで出会った一回り以上離れた女性と恋仲に。
しかしその女性の娘からもアプローチを受け、娘と付き合うことに。
でも結局は娘自身も「母親のものを欲しがっただけ」であり、
純哉は彼女と付き合うことで、七海の存在について考えるようになる。
七海は別れた後も東京に残り、ドキュメンタリーを撮り続ける。
妻子持ちの安藤さんが寂しさを埋めてくれるが、恋人同士には発展せず。
その後、舞踏家の小竹さんのドキュメンタリーを撮っていくうちに、
彼の内面に惹かれ始め、付き合うように。
しかしそのことが逆に純哉の存在の大きさに気づくきっかけとなる。
七海が体調を崩したと知り、
「帰るタイミングかな」と、日本に帰ってくる純哉。
なぜ、ここまで惹かれあっているのに別れたのか。
別れたにもかかわらず、なぜここまでお互いを大切に想い合うのか。
それはふたりが異母兄弟だから―
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とまぁ、こんな感じ。
ベタっちゃベタなんだろうけど、辻さんの使う言葉が
本当にいろんなことを想像させてくれるので…
(はいそこ!そういう「想像」じゃないよ!・笑)
映画を観ているから、ってのもあるかもだけれど、
今まで聴いた朗読劇の中では割りと映像が頭に浮かびやすかったかなぁ。
とにかく。
幕が上がって、本を読み始めると、
良大くんが一瞬にして純哉にしか見えなくなって。
そこからは何をしていても、とにかく良大くんの影は一切なかったなぁ。
本を読む時の姿勢。
投げ出した足の上に逆の足をちょこんと乗せる仕草。
切なげに、そして優しく七海を見つめる眼差し。
自嘲的に笑う顔。
感情が昂って大きくなる声。
優しく七海を包み込む手。
そのすべてが、完全なる純哉だったように思います。
だからなのかな。
「良大くんを観た」って言う感想があまり出てこないんですよねー。
ラストも、
マチネはそっと肩を叩いて七海を座らせて。
ソワレは思わずなのか、七海をそっと抱き寄せて。
なんかそのままキスとかしちゃうんじゃないかと思ったけど、
むしろやっちゃえよ!って感情の方が大きかったり(笑)
まぁ小説の中でもふたりがその後、キスしたかどうかまでは、
書かれていなかったけども…。
とにかく。
映画を観たからなのかどうかは分からないけれども。
耳から入ってくる言葉で、これほどまでに
はっきりとした情景が浮かんだのは初めてかも。
お話自体がありきたりな展開なのかもしれないけれど、
ふたりが造り出した世界観は本当に素敵なものでした。
映画の中の純哉と七海もたまに印象がダブることがあったけれども、
今回の朗読劇に関しても、ちょっと錯覚しそうなくらい、
ふたりの印象が本当の兄妹のようで。
なっちの方が年齢は上なのだけど、
しっかり良大くん演ずる純哉が「兄」って感じられたかな。
それだけ落ち着いた印象を受けたんだろうな、良大くんから。
ただ、物語上の年齢設定は35歳前後?
良大くんも実年齢より上な印象は受けたけれども、やっぱ若いなーって。
それもあって、ちょっと他の組み合わせでのお話も観てみたかったなぁ。
あと、もう少し年齢を重ねた良大くんでも観てみたいかな。
良い渋みと色気が出てくるんだろうな…。
あ、あと映画では七海ばかりが未練たらたらで、
純哉は意外とあっさり次にいったなーと思っていたのだけど。。
今回の朗読劇では、むしろ純哉のが七海のこと大好きなんじゃない?って。
なんかそんな風に感じたなぁ。
ちょこっとだけ…ヤケたな(苦笑)
そういえば。
朗読劇とは全く関係ないのだけど。
映画で七海と純哉がベッドの上で互い違いになって
寝ているシーンがあったのだけど。
あれって単純にふたりの気持ちが離れていっていたから、
そうやっているのだと思ったけど。
もしかしたら「双子」って意味も込められていたのかなーなんて?
母親は違うけれど、2ヶ月違いで生まれたふたり。
もしお腹の中で一緒にいるなら、
あーやって互い違いに居たのかもしれないよなーとか思ったり。
そんなことを考え始めたら、ちょっとまた映画を観てみたくなったかも。
今回は映画→小説→朗読劇の順番だったけれども、
映画→朗読劇でも感じるものは違っただろうし、
このあとでもう一度映画に戻ってみても面白いかもなー。
この機会に最初に出逢った辻さん作品の「冷静と情熱のあいだ」を
ちょいと引っ張り出してみようかな~。
今回も想像以上にステキな作品に触れる機会をくれた、
良大くんに本当に感謝。
ありがとう(*˘︶˘*)