やましげさんとぴろしが共演する舞台だなんて…
観に行かないって選択肢はない!!

と言うわけで、行ってきました北千住。


カワイクと公演期間がガッツリカブっていたため、
ココの3連休は観劇漬けな日々を送っておりました。

頑張ったな…(;´д`)

でも結果、観に行って本当に良かったです。

最初で最後の観劇が千秋楽だなんて、ほんと贅沢だな、と。。


では。
最初にあらすじと配役を…

■あらすじ■ ~公式ブログより引用~
ある地方TV局が、初めてドラマを制作することになった。
しかし集められたスタッフもドラマ制作は素人同然。
気合は空回り、撮影時間は押しまくり。
そして個性の強すぎる役者陣が撮影現場を大混乱の渦へ!
果たして、撮影は無事に終わるのか?!
テレビ史に残る問題作の撮影が、今始まる!


■配役■ ~チラシより~
山崎樹範  岡本治(シゲ)
矢崎広   市川巧(ヒロシ)
谷内伸也  木下岳(シンヤ)
相馬圭祐  山中蒼(ソウマ)
戸谷公人  成瀬一(キミト)
※()内は『ROLLING DOGS』での役名

川野直輝  助監督
増田裕生  カメラマン
佐藤みゆき ヘアメイク
廣瀬智紀  マネージャー
福澤重文  録音部

富岡晃一郎 監督
山本裕子  衣装
竹井亮介  プロデューサー
佐久間淳也 近隣住民
石倉良信  照明





あらすじにある「ドラマ」の第1話のみがDVDで先行販売されていて。
そのDVDだけを観ると「あれ?おかしいな」と思う部分があったり、
明らかに不自然な点が多々あるとかないとか。
で、この舞台ではそのドラマ『ROLLNG DOGS』の
撮影風景&メイキング映像的な位置づけになっておりまして。
DVDの中で違和感を感じていた部分が、この舞台を観れば解決する
っていう造りになっているそうです。

やましげさん・ぴろしたちは、お話の中でも「役者」。
それ以外のキャストさんは、それを支える「スタッフ」ってな立ち位置。

あ、ちなみにやましげさん。
本作が初座長だそうでして。。
ちょっと意外だったなー。




いやーーーー。
本当に面白かったです。
前日、前々日とカワイク~を観ていたからこそ、
べったべたなコメディーがものすごく新鮮でした。

ハチャメチャドタバタ劇をお芝居にしているのだから、
一歩間違えれば崩壊しかねないんだけど、
それをギリギリのところで踏ん張ってる感じ。
計算し尽くされているドタバタが本当に面白かったです(*´ω`*)



最初に舞台上に登場するのが、やましげさん。
トレーナーにリュック、と一見オタクっぽい服装で、
「よしっ!」っと気合いを入れている風。。。
大江戸鍋の初登場シーン同様、これだけで客席から笑いが起きるって
さすがやましげさんだな~なんて(*´艸`)


このやましげさん。
芸歴20年の役者なのだけど。
演技がクサすぎて真面目にやってるのに「わざとなの?」って思えちゃう。
今回も後輩のバーターで出演しているのだけど、
でも役に対しては本当に真っ直ぐで。
そしてめっちゃアツくて仲間想いなところも。。
本当にやましげさんっぽいやましげさんで面白かったです。
(あ、褒めてますよ。念のため)
ってか、どこまでが台本でどこからがアドリブだったんだろ…(*´・д・)

ぴろしの役どころは、売れっ子子役から一転、今は少し落ち目の俳優。
でも芸歴が長いだけあってどんなにむちゃな要求にも自分なりに理由づけして納得させたり。

「消防法でタバコがNGだと?!………うーーーんアリか(*´ω`*)」

とか、納得しちゃうのが可愛かった(笑)

役と…「俳優」ってお仕事と真摯に正面から
向き合ってるんだな~ってのがよく伝わってきました。

撮影の直前までセリフの練習をしたり、
うまく出来ない後輩を励ましたり。


実際のぴろしもこんなカンジなのかな~なーんて思ってみたり。

ってかね。
今回、俳優役の5名はみんなスーツ姿なのだけど。
なのだけど。


ぴろしのスーツ姿、ステキだったよ~~~(*´艸`)♡


やっぱおし…げふんげふんΣ(゚Д゚;)

コホン。
どりじゃんの金髪から一転、黒髪なぴろしが本当に良かったです。

あー。
スーツって良いですね(*´ω`*)


谷内くんは、セリフをよく噛んでしまう芝居歴2年目の俳優。
「ヒロシ」を「シロシ」って言ってしまったり、
セリフがうまく言えなくて撮影を止めてしまったり。
でもぴろしのことをすごく尊敬していて、
この彼の感情がラストへ向けての布石にもなってたかなぁ。
なんか子犬みたいで可愛かったです。

彼が発生練習で使うフレーズ、
「はひふへひろしのおひっこし」がしばらくマイブームでした(笑)


相馬くんは、出たとこ勝負に強い新人俳優。
カメラテストでは散々な演技しかできないのに、本番の声がかかると
本領発揮と言わんばかりに素晴らしい演技が出来てしまう。
なのに、自信が持てなくてテストばかりをお願いして、
これまた撮影を遅らせてしまったり…。
それが原因で戸谷くんとよくぶつかっていましたね。

雑誌ではよく見かける相馬くん。
実は初めましてでしたよ。
彼のスーツ姿も良かったなぁ~。


戸谷くん。
いやー。嫌なヤツでしたね(苦笑)
カーテンコールで「オレ、こんな奴じゃないからね?」
って言っちゃうくらい嫌なヤツ。
この5人の中では一番の売れっ子なんだけど、
セリフは2行までしか憶えられないとかで、長ゼリフではカンペを要求したり、
泣きの演技では当たり前のように目薬を使ったり。
とにかく要所要所で人を見下した感満載な感じでした。

まぁ彼もワケあって撮影を急いでいたわけなんだけどね…。


で、彼らを支えるスタッフ陣。
鍋のキャバクラ常連&ボス@戦国にほえろ!の竹井さんとか、
ウィザードにも出ている川野さんとか。
ソウガにも出演していた石倉さんとかとか。
彼らがスタッフとして、5人を支える姿が、
ベテラン俳優陣が若手俳優(やましげさん含む…?)を
支える姿と重なってみえてちょっとウルっときちゃいました(T-T)


ってか、監督役の富岡さん。
ずっとどっかで観たことあるなーと思っていて。
帰ってからも姉に「この人どっかで観たよね?」
って聞いたくらいなんだけど。


思い出した!
新春戦国鍋祭に出てたんだね!
あースッキリε-(´∀`*)



で。
この舞台の特殊な部分が下手にあるスクリーン。
芝居の中で「カメラマン」として撮影している映像が、
実際にこのスクリーンに映し出される演出なんです。

だからそのスクリーンを観るか、実際の演者たちを観るか…
しかもその演者たちも舞台上に散らばって、

上手でぴろしが~(*´艸`)キャー
下手ではやましげさんが~Σ(Д゚;/)/えっ?!

ってな具合にちょいちょい小ネタを仕込んでいたりするから…。

もうね、目がいくつあっても足りない(;´д`)
そりゃ「通いつめたくなる」って意味も理解できるよ。。


しかもカメラで実際に撮った映像がスクリーンに流れるわけで。
普通ならDVDとかでしか観られないような
細かい表情まで確認できちゃったりするもんだから(*´ω`*)

もう本当に目がふたつじゃ足りないんだよぉ~(´Д`)


話を戻してっと。
もともと時間が足りなかったうえに、
これ以上の撮影が困難な状況になり。。。
「もうお蔵入り決定だ…」的になったところで、
やましげさんがこの撮影にこだわる理由が判明。
それがぴろし演ずる市川くんがこの作品をもって役者を引退するってこと。
だからこの作品だけは最後まできちんと撮影したいんだ!って。

ぴろしが語る引退を決めた理由を聴いていると、なんだかね…。
いろいろと考えちゃいましたよ。
形あるもの、いつかは終わりも来るんだよなーって。。


結局、またもや起きた撮影中のトラブルがきっかけとなって、
市川くん(ぴろし)は引退を踏みとどまるのだけど。
そこまでも持っていき方も「はい、伏線全部回収しますよー」的な流れで。


戸谷くんが飛んだセリフをカバーするために、
噛んでばかりでなじられていたハズのの谷内くんがナイスフォローを入れ。
そこからはアドリブの嵐。

そのアドリブと言うのが、ドラマの中でも通じるし、
引退しようとするぴろしを引き留めるって意味でも通じるし…
ってな具合で。

観ていて本当に気持ち良かったです。



引退を踏みとどまったあとのぴろしが、

「やっぱ岡本さん(やましげさん)とは共演なんてするんじゃなかったなぁー。
 だって僕の人生狂っちゃいましたもん(苦笑)…でも。。。」

「ありがとうございました」

って、やましげさんに声を詰まらせながら、
お辞儀をするところがとっても印象的でした。


こんな風に笑いだけかと思えば、
ちょっとぐじーっ(T-T)と来るシーンもあったり。
本当に盛りだくさんで大満足なお芝居でした。


カーテンコールも和気あいあいとしていて良かったな。

やましげさんが、
「もうね、お客さんみんなと飲みに行きたいっ。でもそんな店ないか」

って言えば、石倉さんが、
「駅前の○○なら…」

って、某居酒屋チェーンを言ってみたり。

ぴろしがやましげさんのことを話している時に噛んじゃったり(笑)

観ていて微笑ましかったです(*´艸`)



結局4回?かな。カーテンコールがあって、ラストはスタオベで。
その様子をみたやましげさんが、

「僕たちには演じることしかないので、
 また他の舞台で別の役を演じている僕らに会いに来てください」

って言っていたのが印象的。

ちょっとこの前にアクシデントがあったのですが、
このやましげさんの言葉がすべてだよな…って。

舞台上の彼らの姿がすべてなんだよな、って。

でもこんな真面目な言葉のあと、照れ隠しなのか

「もう何も出ませんっ!いい加減帰ってください(笑)」

って言われちゃいましたけどね(笑)




DVDも発売されるそうですので、私のつたない感想でも興味持った!
ってかたは、ゼヒゼヒお買い求めくださいませ(。・∀・)ノ゙
(回し者ではありません・苦笑)

スーツ姿のぴろしが拝めまっせ(笑)