神の悪手 | 地球への通勤

神の悪手

久々読みます!

芦沢央さんです。


神の悪手

芦沢央





将棋の世界を中心に描かれている短編集。



以下ネタバレありです。


・弱い者

避難所の話

・神の悪手

偶発的に先輩を殺してしまった話

・ミイラ

新興宗教による洗脳から親を殺してしまった少年の事件の真相

・盤上の糸

事故によって家族を失った主人公は祖父から将棋を教えられ、やがて棋士となる。

試合中の緊迫した雰囲気の中、さまざまなことが思い出され、また考えさせられる。

・恩返し

将棋の駒を彫る駒師の話。

弟子の駒を選ぶも、師匠の駒に決定した理由は「恩返し」にあった!?



大雑把に要約するとこんなストーリー。



私自身、将棋に対しては最低限のルールしかわからず。それもうろ覚えで、ひっくり返すタイミングや、ひっくり返ってからの動きがイマイチわからない。そんな程度の知識しかないので、棋譜や実際に将棋を指しているシーンはやはり難しかった。

逆にそれ以外の部分。

具体的な将棋を指してるシーン以外の人間模様や話の展開は興味深くおもしろかった。

特に『弱い者』のラストと、『ミイラ』は想像する範囲を超えていて、着眼点に驚いた。

将棋を指したことのある人はもちろん、そうでない人もしっかりと楽しめる一冊。