ジェームズ・ボンドは来ない | 地球への通勤

ジェームズ・ボンドは来ない

図書館で借りてきた本です。



ジェームズ・ボンドは来ない

松岡圭祐

 





瀬戸内海に浮かぶ小さな島、直島。コンビニはおろか、病院すらない島で生まれ育った遥香は高校受験を視野に入れた中2。街への憧れもあり、島への愛着もあり悩むのだが、そこで突如映画007の新作のロケ地を誘致しようとする観光協会の人達に出会い、直島を発展させることを夢見て007ロケ先誘致作戦に参加することになる。

そんな遥香を中心としたロケ先誘致運動の約10年を描いた物語。



洋画について全く知らず。

ハリウッド俳優も超が付く有名俳優を3人程しかしらない、無知な私が読了出来るのかと読み始めたものの。いつの間にか夢中になっていたのは、映画のロケ先にと、誘致活動を熱心に行う主人公遥香を知らず知らず応援していたからだろう。

地元意識がもともと希薄な私には遥香の何もかもが羨ましくも映る。

気がつけば行ったこともない直島が地元のように感じられ、島民の素直さに愛着すらわいてくる。

そんな作品。