大人になれない
相変わらずハマっているまさきとしかさんの本です。
大人になれない
まさきとしか
父親も知らない。
だらしない母親には捨てられた。
小学5年生はそれまで聞いたこともなかった親戚の歌子に引き取られることになる。
歌子の家には謎の居候が何人かいて、そこで共同生活をおくることになる。
気がつけばあっという間に読み終えてしまった。
何がそんなに夢中にさせたのだろうか。
それは恐らく登場人物の1人ひとりに自分の影のような欠片を感じとったからかもしれない。
人は弱い。
その弱さを隠すため、プライドばかりが大きくなる。そのプライドに私は自分の影の欠片のようなものを感じとったのだ。
「大人になれない」タイトルの意味が最後にわかると、大人って、何だろうと
思わずにはいられない。
おもしろい作品だった。