虹。初日観てきました。ほんとは、観劇するかどうか直前まで悩んでいたところ。でも、現実突きつけられるのが苦しくて他の世界に逃避したくて癒されたくて。舞台で輝いてる役者さんからパワーをいただきたくて。チケットをお譲り頂いて、初日には…あの三月振りの小さなハコにいました。

小さいときからずっと薬を飲まされ続け、薬がなくては持たない体に。薬物、飲酒依存。大女優の重圧。責任。期待。客。大物って色んなものを背負っている。それに答えなければいけない、舞台に立たなければいけない。でも、もう歌えない、もう立てないってほどに精神から追い込まれていて。そんなジュディを二人の男性が違う形で助けようとする。一方はフィアンセ兼マネージャー兼プロデューサー。一方はピアニストでゲイ。どうしても舞台に立たせようとする、そのためにはジュディの欲しいものを与えるミッキー。もう何もしなくていい、二人で穏やかに暮らそうってジュディに寄り添うアンソニー。でも彼はゲイだから彼女相手にしても夜の営みはできないけどね、っていうのが問題(笑)。

彩吹さん…ゆみこさんじゃなくてジュディ。舞台ではジュディとして生きていて。役に生きるってこういうことなんだ。ジュディにしか見えなかった。自己中で高慢で傲慢で。でも、どこか苦しくて寂しくて辛くて。一人の女性の人生を実際に垣間見た気がした。わがままばかり言うジュディに観てる私までカチンときたり。客を置いていっていいのか?コンサートやめていいのか?でも、それほど辛くて立ってられないんだろうな…って、観てる私の感情も大忙し。
ぁあ…歌は安定の歌唱力。鳴り響く低音。伸びる高音。男役の時よりツヤがあるように感じた。歌で心打たれるって、ジーンってくるってこういうことなんだ…。
あ。
初っ端からドキドキハラハラさせられて、最初舞台に集中できなかった(笑)だめなんだよ、私そういうシーン…って、ラブシーンね(笑)心の準備が(笑)

最後の最後にover the rainbowを歌ってくれますが。これがガツンと生きてきますね。自分のために歌う唯一の曲。虹の彼方にあなたの身も安らげますように…。泣かされましたよ。ゆみこさんの歌声…素敵だなあ…。

フィナーレは、本編とは打って変わって会場が手拍子で包まれる明るくて、楽しいノリ。ゆみこさんの、ミニスカコート?ってか、とりあえず美脚やばすぎ。そしてハット。リーフレットの格好で出てきたわけですがね。スタイルよすぎなわけですよ。
本編の曲も歌ってくれたり、なぜかSinging in the rainも。四人だけなのに深みのある歌声でハーモニーもお綺麗で。会場を包んで下さいました。本編はハラハラしてたけど、フィナーレは心があっまる感じ。

全体像は把握できたから、また観れたら、もっとジュディのことを理解できるのに。貴女に近付けることができたのに。って思った。

千秋楽、無事皆さんで幕が降ろせますよう、祈っております。


色んな種類の舞台がある。
今回の舞台は感動!キラキラ!ってものではなかったけど。学ばせてくれるものがあった。どんなことであれ、私は舞台の世界観が好き。その世界に足を運べるから。普段とは違う私で生きれるから。楽しい。嬉しい。ワクワクする。ドキドキする。ありがとう。そんな気持ちもある。やっぱり舞台っていいな。羨ましいな。そう思った。
ありがとう、ゆみこさん。


相変わらず日本語力ないなあ。まぁ自己満メモ。