【しまった!またやってしまった!】
「まのちゃんって、いつもそんな風に考えてるの?」
ちょっとムッとした表情でそう口にする友人。
しまった。またやってしまった。
ただただ愚痴を聴いて欲しかった友人に対して、よかれと思ってあれこれアドバイスしてしまった。
だって愚痴る時間が少なくなる方がよくない?
毎回同じようなこと言ってるし。
愚痴があるってことは思うようにいってないってことで。思うようにいかないのは、自分の中でのルールに沿わないことが発生しているってこと。愚痴は自分のルール、自分の思い込みに気づくチャンスなのに。
だからこそ友人にも、自分の思い込みに気づいもらいたい。
そしてなるべく楽しく過ごしてもらいたい。
そんな気持ちから、ついつい
「それって実は本心ではこういう風に思ってるってことなんじゃない?」
等々、伝えてしまうのだった。
起きている現実は、自分の思い込みが関係しているのである。
平たく言えば、そうなっているのは自分のせい。ということだ。
でもそれって、ただ愚痴りたいだけの人には責められているようにも感じるだろうし、何より、愚痴を聞いて欲しいだけの人に解決策を伝えるのは早すぎるのだ。
どうやら自分の意見の押し付けだったみたい。
モヤるのはモヤるだけの理由があり、モヤり解決にはモヤり解決の流れがある。
どんなにわたしにとってはよい方法でも、受け取る方の準備ができていないときに伝えるのは無駄なのである。それはただの伝える方の自己満足だ。
愚痴りたい人が求めているのは、ただ聞いてくれること。自分の内にたまったものを吐き出したいのだ。吐き出してスッキリしたいだけなのだ。
吐き出してもらった後に、提案という形にすればよかったのかもしれない。
よかれと思ったことがお節介になってしまうこともある。
自分の「善」を押し付けないように気を付けねば。そう思った出来事でした。