8/3 米住宅金融大手破綻
米アメリカン・ホーム:破産法の適用申請へ、6日までに-従業員
8月3日(ブルームバーグ):米住宅金融大手アメリカン・ホーム・モーゲージ・インベストメントは破産法の適用を申請する方針だ。2日に事業を実質閉鎖した同社の従業員2人が明らかにした。
ローン販売調整員のショーン・ヌッツォ氏によると、アメリカン・ホーム幹部のティム・ニール氏はニューヨーク州メルビルの本社に近い施設で約200 人の従業員に対し、同社が破産法の適用を申請すると告げた。また、別の従業員ポール・ホーン氏によれば、情報技術部門の約75人は6日までに申請を行うと知らされた。
アメリカン・ホームが実際に破産法の適用を申請すれば、同社は今年に入って同申請を行う米住宅金融会社として全米2位の規模となる。また、信用力のある借り手向けのローンを手掛ける会社としては最大級の破たんとなる。住宅ローンの借り手によるデフォルト(債務不履行)急増を受け、同社は今週、ローンの提供を中止したほか、全従業員7000人の9割を解雇した。
コンサルタントのバート・エリー氏はアメリカン・ホームの動きについて、「住宅ローン業界にとっては、典型的な縮小サイクルだ」と指摘する。
過去1年では少なくともほかに住宅ローン会社11社が破たんしているが、その多くは信用力の低い借り手を対象とするサブプライム住宅ローンを手掛けていた。同ローンで最大手のニュー・センチュリー ・ファイナンシャルは4月に連邦破産法11条に基づく会社更生手続きを申請している。
アメリカン・ホームに対しては、ニュージャージーとニューヨーク、コネティカット、オハイオ、マサチューセッツの各州がこの日、貸し付け業務の免許を停止処分といた。同様の措置はニュー・センチュリーや同業モーゲージ・レンダーズ・ネットワークUSAの破たん後にも取られている。
アメリカン・ホームの広報担当者からはこれまでのところ、コメントは得られていない。ニール氏は電話取材に対し、コメントを控えた。
原題:American Home to Declare Bankruptcy, Employees Told by Managers(抜粋) {NXTW NSN JM80LI07SXKX <GO>}