8/3 シタデルが買い取り
ヘッジファンドのソーウッド、顧客に14億ドル返還へ-資産6割減少
8月3日(ブルームバーグ):米ヘッジファンドのソーウッド・キャピタル・マネジメントの創業者ジェフ・ラーソン氏(49)は3日、顧客に総額14億ドル(約1650億円)を返還すると述べた。同ヘッジファンドは7月、信用市場混乱のあおりで資産が約6割減少した。
ラーソン氏はこの日、投資家との電話会議で、「何にもまして、残っている資本の維持に努めた」と語り、ボストンに拠点を置くソーウッドの6月末時点での資産は30億ドル以上に上っていたことを明らかにした。同社は7月30 日、債権者からの追加担保差し出し要求に応じられず、同業の米シタデル・インベスト・グループに資産の大半を売却した。
ハーバード大学基金の元運用者のラーソン氏は前週末に複数の金融機関とソーウッドの資産買い取りについて話したと述べ、シタデルは「かなり安く」同資産を買い取ったものの、同社の提示価格が最も良かったことを明らかにした。さらに資産を売却しなかったら「われわれの顧客に残る純資産価値はほとんど無くなっていた公算が高いと考える」とも語った。