9/7 $ 113円 | 20年間で5000万作る資産運用方法を考える・・・>゜)))彡◆

9/7 $ 113円

NY外為(7日):ドル、113円台に下落-米景気後退を織り込む展開に(2)
  9月7日(ブルームバーグ):ニューヨーク外国為替市場ではドルがユーロに対して1カ月ぶりの安値を付け、対円では113円台に下落した。8月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想外に減少。4年ぶりのマイナスとなったため、ドル売りが膨らんだ。

  主要6通貨に対するドル指数は15年ぶりの水準に低下した。雇用統計を受け、住宅市場の低迷と信用市場の混乱が経済全体に波及しているとの見方が強まったことが背景にある。金利の低い日本で資金を調達し、リスク資産で運用する「キャリー取引」を巻き戻す動きとなり、円は主要16通貨に対して上昇した。株価は世界的に下落した。

  バンク・オブ・アメリカのグローバル通貨戦略の責任者、ロバート・シンチェ氏は「米連邦公開市場委員会(FOMC)による年内2回の利下げを必要とする状況になってきた。景気の勢いは衰えており、9月の利下げは正当化されるだろう。現在はドル安の地合いに、円高要因であるリスク回避傾向が組み合わさっている」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時現在、ドルは対ユーロで前日比0.6%安の1ユーロ=1.3768ドル。一時は1.3798ドルまで下げた。過去最安値は7月24日に付けた1.3852ドル。ドルは円に対して1.7%下落し、1ドル= 113円41銭となった。一時は113円13銭まで円高・ドル安が進む場面があった。

  週間ベースではドルはユーロに対して1%下落。円に対しては2%安となった。米2年債利回りは独2年債を2004年以来で初めて下回った。

                円買い

  住宅市場の低迷を背景に住宅ローン担保証券で損失を出した傘下のヘッジファンドを救済すると、ベアー・スターンズが6月22日に発表して以来、円はユーロに対して6.9%高。ドルに対しては9.3%上昇している。

  それ以来、資産担保証券や社債を敬遠する動きが広がり、銀行が貸し出しを抑制したため、米連邦準備制度や欧州中央銀行(ECB)など世界の主要中央銀行が信用収縮に対処するため、資金を金融システムに供給している。

              サブプライム問題

  デイリーFXドットコムの上席通貨ストラテジスト、ボリス・シュロスバーグ氏(ニューヨーク在勤)は「雇用統計は明確にリセッション(景気後退)を示唆する最初の兆候で、サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題が実体経済に忍び寄っている兆しとなった」と語った。さらに「米国中心に世界的に景気が減速し、利上げ局面は中断されるだろう。市場の焦点は安全な逃避先としての米国という観点から米国のリセッションに移るだろう」と話した。

  米労働省が7日に発表した8月の雇用統計によると、非農業部門の雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比4000人減少と、4年ぶりにマイナスとなった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値は 10万人増だった。7月の雇用者数は6万8000人増と、速報値の9万2000人増から下方修正された。

  今週は信用収縮が経済成長に影響するとの見方から英国やユーロ圏、カナダ、オーストラリア、韓国の中央銀行が政策金利を据え置いた。

  フェデラルファンド(FF)金利先物相場はFOMCが誘導目標を 5.25%から4.75%へ引き下げる可能性を76%織り込んでいる。1カ月前はゼロだった。

              ドル安センチメント

RBSグリニッチ・キャピタル・マーケッツ(コネティカット州グリニッチ)の国際通貨戦略責任者、アラン・ラスキン氏は「雇用統計はドル安センチメントに拍車をかけた。今月の利下げは確実となった。問題は利下げ幅が25 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイント)か50bpかだ」と述べた。

  ニューヨーク・ボード・オブ・トレードのドル指数は一時、79.841と 1992年9月以来の水準に低下した。

  ポンドはドルに対して3日続伸。前日比0.2%高の1ポンド=2.0283ドルとなった。英2年債利回りの米2年債への上乗せ幅は9bp拡大し、133bp となった。