8/15 世界での損失額は1500億ドル

米サブプライム問題：世界での損失額は1500億ドルに－カリヨン
８月15日（ブルームバーグ）：仏銀大手クレディ・アグリコルの投資銀行部門であるカリヨン銀行によると、米サブプライム（信用力の低い個人向け）住宅ローン問題で投資家が被る損失額は、世界規模で約1500億ドル（約 17兆5230億円）に達する見通し。

15日発表された調査リポートでは、サブプライム住宅ローン残高１兆 3000億ドルのうち、20％が抵当流れになる可能性が指摘されている。投資家が投資資金の半分を回収できたとしても、損失額は1300億ドルになるとみられており、さらに「ＡＬＴ－Ａ」に分類される住宅ローン（残高１兆ドル）では 200億ドルの損失が予想されている。ＡＬＴ－Ａとはプライム（優良）に近い借り手を対象にしたローン。

米サブプライム住宅ローンでの損失が貸し渋りや短期金利の上昇につながるとの懸念から、欧州中央銀行（ＥＣＢ）や米連邦準備制度など主要国の中央銀行は８月９日以降、3500億ドル以上の資金を市場に供給している。