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8/2 米フィデリティ

米フィデリティのインフレ連動債投信にも打撃-サブプライム問題
8月2日(ブルームバーグ):米投資信託会社大手フィデリティ・インベストメンツのインフレ連動債ファンドは、信用力の低い個人向けのサブプライム住宅ローン関連の損失のあおりを受け、ライバルのバンガード・グループのファンドに出遅れている。

フィデリティのウィリアム・アービング氏が運用するインフレ連動債ファンド(運用資産13億ドル)の今年のリターンは3.3%と、住宅ローン担保証券を保有していないバンガードのインフレ連動債ファンド(運用資産102 億ドル)の4%を下回った。フィデリティのファンドの過去5年間のリターンは年5.6%に対し、バンガードのファンドは同6%(ブルームバーグ・データ)。

フィデリティのファンドが投資家を失望させた背景には、サブプライム住宅ローンの焦げ付きが10年ぶりの高水準に達したことがある。マークイットグループ(ロンドン)によると、最低の格付けの住宅ローン担保証券に連動したABX-HE-BBB-06-1指数は今年60%余り低下した。

米投信調査会社モーニングスターのアナリスト、ポール・ハーバート氏は、「運用成績を上げようと比較的低い質の証券に投資している人は、フィデリティのように規模が限定的でも、危険を冒している」と指摘した。

フィデリティのファンドは、米国のインフレ連動国債(TIPS)を購入してインフレ率を上回るリターンを目指している。同ファンドは資産の0.5%をサブプライム住宅ローンに関連したデリバティブ(金融派生商品)で運用している。また、同ファンドが、サブプライム関連証券を保有しているフィデリティ・ウルトラ・ショート・セントラル・ファンドに資産の18%を投資していることも、運用成績の足かせとなった。

バンガード・ファンド

アービング氏のファンドは7月3日にモーニングスターの4つ星を失い、現在は3つ星。リスク調整済みリターンの指標であるシャープ・レシオはマイナス0.08。同種のファンドの3年間の平均はマイナス0.16。

一方、バンガードのインフレ連動債ファンドの共同運用担当者ケニス・ボルパート氏によると、同ファンドはTIPSやそのほかの米国債しか保有していない。同ファンドの過去1年間のリターンは4.49%と、TIPSに投資するファンドの平均の3.63%を上回っている(モーニングスター調べ)。ボルパート氏(47)は、「われわれの投資家は、単純さと純粋性を重視している」と述べた。

モーニングスターによると、フィデリティのファンドの過去1年間のリターンは、過去1年間で3.87%。過去3年間のリターンは3.75%と、同種のファンドの平均3.39%を上回った。