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7/3 反転 闇社会の守護神と呼ばれて

【闇社会】
元特捜検事・弁護士・田中森一氏が上告審判決を前に「幻冬舎」から「反転 闇社会の守護審と呼ばれて」を出版、この本には時の人、緒方、満井容疑者を嵌めた大山進氏の話も出てくる、「政治家の裏、闇世界を知ろうとする向きには必読の書」


●ヤメ検による有名事件
 記者(鷲見一雄)は「検察(捜査)ウオッチャー50年」を自任している。この間に東京地検特捜部が立件した「ヤメ検の犯罪」で印象に残っているのは71年のユーザーユニオン事件の故・安部治夫弁護士、平和相互銀行不正融資事件の故・伊坂重昭弁護士、石橋産業事件の田中森一弁護士、それに今、捜査中の緒方重威弁護士が加わることになりそうだ。当然、全員と面識がある。勿論、在官中の地位は緒方氏が抜きん出ていたことはいうまでもないが、4人に共通する鷲見評は「自信過剰で自己中心的すぎ、自分の法的評価に固執しすぎる」ということ、「バランス感覚に問題あり」ということだ。

●田中森一弁護士
 その1人、田中森一弁護士が、幻冬舎から「反転 闇社会の守護神と呼ばれて」を出版、全国の書店で一斉に発売された。
 表紙の2に
「エース検事」として手が掛けた仕事 佐賀県知事汚職事件/阪大ワープロ事件/文部省ノンキャリア収賄事件/撚糸工連事件/平和相互銀行不正融資事件/三菱重工CB事件/福岡県苅田町長公金横領事件……他
 「闇社会の弁護人」の黒い人脈
 山口組五代目組長渡辺芳則/山口組若頭宅見勝/「アイチの森下安道」/「イトマン」元常務の伊藤寿永光、「大阪府民信用組合」の南野洋/リゾート開発「アイワグループ」を率いた種子田益夫/仕手筋「コスモポリタン」総帥の池田保次、許永中、五えんやグループの中岡信栄……他。(肩書きは当時)
との紹介文がある。

●プロフィル
 表紙3には次のように記されている。
 田中弁護士は、1943年、長崎県生まれ、岡山大学文学部在学中に司法試験合格。71年、検事任官。大阪地検などを経て東京地検特捜部で撚糸工連汚職、平和相互銀行不正事件、三菱重工CB事件などを担当、伝説の辣腕特捜検事として名をあげ、87年、弁護士に転身。2000年、石橋産業事件をめぐる詐欺容疑で東京地検に逮捕、起訴され、(1審懲役4年、2審懲役3年6月の判決)現在上告中。括弧の中は記者が付け加えたことをお断りしておく。

●本の中身
「反転 闇社会の守護神と呼ばれて」は序章から終章まで10章と「あとがき」で構成されている。
「序章 判決」は、(控訴審判決)、評価、闇社会の守護神と呼ばれて、敗北の3項から成る。
「第一章 凱旋」は、(故郷)、母のすすめ、10年の猶予期間、空飛ぶ弁護士の3項。
「第二章 法の番人へ」は、(1000万円の手土産)1000万円の仕送り 繁華街の日本刀騒ぎ 司法試験と同棲 一発合格 検事へーの5項。
「第三章 捜査現場」は、天下をとった気分 県知事汚職捜査 強姦事件で大失敗 検察幹部の小遣い 政治家の圧力 撚糸工連事件 取調室の賭け、の7項。
「第四章 鬼検事の正義」は、ワープロ汚職事件 調書の改題 史上空前のゲーム汚職 大阪流の捜査 「落とし屋」の本音 供述調書作りのテクニック、の6項。
「第五章 転身」は、東京へ 男のジェラシー ねじ曲げられた平和相銀事件捜査 事件の幕引き 三菱重工CB事件 最後に手がけた苅町町長汚職事件 天の声 事件がつぶされる理由 ある贈収賄事件の顛末、の9項。
「第六章 ヤクザと政治家」は、(中岡信栄)、宅見勝若頭のフランス日帰り渡航 ひと月1000万円の顧問料 山口組5代目との会食 マンション一棟に匹敵する賭けゴルフ バブルで一番の蕩尽王 国税と同和団体 山口組ナンバー2 山口組5代目の逮捕劇 ヤクザの習性 高山登久太郎会長との出会い 山口敏夫の土下座、の11項。
「第七章 バブル紳士たちとの甘い生活」は、(仕手筋)、「兜町の帝王」小谷光浩、逆恨みされた暴行事件 現在も生きつづける仕手筋、加藤暠と政治家 仕手株で40億円の大損、銀座の地上げで成り上がった伊藤寿永光、親ばかだった住銀の天皇 宅見組長とイトマン事件の主役たち、の8項。
「第八章 落とし穴」は、「ナニワの借金王」の預金通帳、山口組に株を渡そうとした佐川清、裏弁護士のテクニック、許永中との再会、逮捕されるまで忘れていた協定、自転車操業だった資金繰り、焦点の三分五九秒、宅見組長射殺事件の衝撃、浮かれ気分と不安の狭間、の9項。
「終章 審判」は、狙われた理由、暗転、「観念する以外ない」、救いの手紙、「環太平洋のリゾート王」と安部親子、一連托生、バブルの決算、日本社会の闇、の8項。
あとがき
 括弧内は記者が付け加えたことをお断りしておく。

●鷲見本誌編集長のコメント
「とにかくおもしろい。そのうえ、日本を誰が支配していたか、が、よくわかる。政界、ヤクザ業界、仕事師業界で波紋を広げるのは確実といえる。私が興味を抱いたのは「第六章 高山登久太郎会長との出会い」。ここに今は時の人、満井忠男容疑者と緒方重威容疑者が嵌められた大山進氏と京都地検、故・井本台吉、故・高山登久太郎氏の話が出ていたからだ。」