植草被告公判
再現DVDで無罪主張・痴漢事件の植草被告公判
電車内で痴漢行為をしたとして、東京都迷惑防止条例違反の罪に問われた元大学教授植草一秀被告(46)の公判が28日、東京地裁(神坂尚裁判長)で開かれ、弁護側が現場状況を再現したDVD映像を上映し、あらためて無罪を主張した。
映像は真犯人が別にいると仮定し、真犯人と植草被告、被害女性、乗客に扮した計約10人が出演。電車内とほぼ同じスペースになるよう線を引いて区切り、被告が混雑した車内で痴漢と間違われたとする主張を再現した。映像は約10秒間で、傍聴席にも見えるように2台の大型液晶テレビで公開された。
植草被告はその後の被告人質問で、電車内の状況を「酒に酔って記憶がなく、ぐったりしていた。被害女性の大きい声で痴漢騒ぎと思ったが、以前に事件に巻き込まれたことがあり、絶対にかかわり合いになりたくないと思い、目をつぶり下を向いていた」と述べた。〔共同〕 (19:12)