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【きょうのチャート】住宅販売件数、真の試金石は3、4月のデータ
3月23日(ブルームバーグ):米中古住宅販売件数の過去3カ月の増加を示すデータは「慎重に読み解く」必要があると、FTNファイナンシャルのエコノミストらは指摘する。FTNによれば、「真の試金石」は3月と4月のデータにある。
23日発表された2月の米中古住宅販売件数は前月比3.9%増だった。FTNのチーフエコノミスト、クリストファー・ロー氏はリポートで、きょうの指標に「大喜びしている人々もいるだろう」が、「詳細を見ると、これらの数字には慎重な解読を必要とするような奇妙さがある」と書いている。例えば、全米不動産業者協会(NAR)の統計によれば2月の北東部の中古住宅販売は「過去最高から133年ぶりの低温への天候の変動にもかかわらず」14.2%増えたことになっていると同氏は指摘する。
きょうのチャートは中古住宅販売の増減の3カ月移動平均のグラフだ。最新の数字の2.3%は2004年半ばの数字に近い(緑の←)。ロー氏は、最近の増加で販売件数は「直近のピークからの減少を約3分の1取り戻した」水準となったと書いている。
同氏は、2月のデータは「良いニュース」ではあるが、「季節要因による調整ではなく、実際の活動を示す信頼できる指標である3月と4月の数字こそが、真の試金石だ」と結論付けている。