3/12 司法ジャーナル 【16日判決】 | 20年間で5000万作る資産運用方法を考える・・・>゜)))彡◆

3/12 司法ジャーナル 【16日判決】

2007年03月12日号【16日判決】
東京地裁の小坂敏幸裁判長はライブドア事件・堀江貴文被告に無罪判決を出すか


●検察側
 東京地裁(小坂敏幸裁判長)は16日、ライブドア(LD)事件で証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載など)の罪に問われた同社前社長堀江貴文被告(34)に対し判決を言い渡す。
 検察側は「堀江被告は刑事責任を逃れるために不自然、不合理な弁解に終始し、宮内被告ら元部下に責任を転嫁しようとしており、反省の情は皆無。順法精神の欠如が著しく、今なお保有する百数十億円の巨額な資産を元手として再度起業すれば、さらに巧妙な手口で同種犯行に及ぶ恐れも大きい。有利に参酌すべき事情はなく、厳重な処罰が不可欠だ」と同罪のみでは異例の懲役4年を求刑し、実刑への意思を強く示した。

●弁護側
 一方、弁護側は最終弁論でも弁護側は「本件は第2の帝人事件(戦前、元閣僚ら16人が収賄や背任罪などに問われ、全員無罪となった)だ。検察は帝人事件と同様、犯罪事実がないのに客観証拠を無視した激しい取り調べと恣意的評価で事件をつくり上げた」と主張。
 堀江被告の関与を指摘したLD元取締役宮内亮治被告(39)=同罪で公判中=らの証言について「メールや行動記録などの物証に反している。信用性がない」とし「検察官と会社の資産を隠れて私物化していた宮内被告らが堀江被告を巻き込んだ。共謀したという会議も実在せず、事件が“蜃気楼”であることを示している」とまで断じた。

●堀江被告
 堀江陣営の防御戦略の一つは、検察側の「恣意(しい)的な捜査」をあぶり出すことだった
堀江被告もその戦略に従って最終陳述で「どんな手段を用いても自分を有罪にしようとする強い意志を感じた。検察がある人間をターゲットと決めてつぶすなら、新しいことにチャレンジするこれからの起業家が萎縮してしまう」と強調。

●主な争点
 公判前整理手続きで争点が絞られた裁判は、昨年9月から今年1月まで27回で結審した。
 主な争点は
堀江被告の権限と主導性
自社株売却益を資本でなく売り上げに決算計上した是非と売却に介在した投資事業組合の実体
買収予定2社に対する架空売り上げの取引の認識
-の3点
 検察・弁護側は厳しい論争を繰り広げたが、逮捕から1年2カ月を経て、堀江被告は判決の日を迎える。


●鷲見一雄の判決予測
「事件が“蜃気楼”であることを示しているという主張に無罪判決は難しいのではないか」