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【米経済コラム】バフェット哲学、投資の要諦は「防御」-C・カリアー
  3月9日(ブルームバーグ):米資産家ウォーレン・バフェット氏は後継者を探しているが、求めるハードルは高い。

  バフェット氏は今月、自身が会長を務める米投資・再保険会社バークシャー・ハサウェイの株主に充てた年次書簡で「非常に大きなポートフォリオを運用する能力がある若い人を雇いたい」とする一方、「適切な人物を選ぶのは容易ではない」とも述べている。

  バフェット氏によると、理想的な候補は「これまでに遭遇したことのないような深刻なリスクを察知し、回避できる天賦の才がある人物」。そのほかの重要な要素は「独立した思考の持ち主で、感情の起伏が小さく、人間と組織の行動形態を非常に深く理解していることだ」。

  同氏はこのなかで何が一番難しいかには言及していない。誰が後継者になろうとも、最も称賛されてきた投資家の地位に就くことになり、引き継ぐのは容易なことではない。

  さらに、バフェット氏が長年、書簡のなかで多くのことを指摘してきたように、同氏のコメントは運用資産の大小にかかわらず投資家にとって特筆すべきものとなっている。平凡な投資信託運用者はバフェット氏が述べる理想像と自分を比較することができる。

  どんなに規模が小さくとも、個人あるいは家族の資産運用計画は意識するとしないにかかわらず、将来のリスクに目を向ける必要がある。冷静さを保ち、相場の動きを理解できるなら、一段と高い成績を残せるはずだ。

             想定外に備えて

  偶然にもバフェット氏の今年の書簡は特に時宜にかなっている。書簡が発表されるわずか2日前、米株式相場は4年ぶりの大幅な下げを演じた。

  市場は「座っているだけじゃだめだ。なにかしろ」と叫んでいるように見えた。しかし、現実は、意味のある行動を起こすには遅すぎた。

  想定外のことが起こった後に反応しても十分ではないことをバフェット氏の書簡ははっきり示している。問題に正しく対処するには投資家は先を見て予想する必要がある。それは将来を予想することではない。そもそも、そんなことはほぼ不可能だ。必要なのは問題が発生する前に正しい防御手段を取ることだ。

  個人投資家はこの投資ゲームで、どのようなチャンスを得られるのか。手も足も出ないというわけではまったくない。まず株、債券、短期金融証券を組み合わせた資産配分から始めることができる。それは相場が最近どう展開しているかではなく、投資家のニーズに応じたものであるべきだ。

  市場で起こったショックは投資計画にどの程度リスクが含まれているかを再確認できるという面もある。時間がたち、相場が動くにつれ、ポートフォリオのリスクは知らずに高まっているかもしれない。

  これに対処する理想の時期はもちろん大幅安が始まる前だ。これは資産配分を定期的に組み替えることで可能になる。

  バフェット氏は「時に相場は並外れたことをし、奇怪な動きさえする」と書いている。その際の適切な言葉は「するかもしれない」ではなく「するだろう」だという。バークシャーの次のリーダーとして大志を抱くか、あるいは自分の年金基金を単に運用するかにかかわらず、目標は同じだ――。相場に完全に裏をかかれてはならない。

  (チェット・カリアー氏は、ブルームバーグ・ニュースのコラムニストです。このコラムの内容は同氏自身の見解です)

原題:Buffett's Lofty Model Fits Investors of Any Size: Chet Currier (抜粋) {NXTW NSN JEME330UQVI9 <GO>}

更新日時 : 2007/03/10 04:34 JST