投資家ファーバー氏:株を減らして金買いを、ドル「暴落」も(2) | 20年間で5000万作る資産運用方法を考える・・・>゜)))彡◆

投資家ファーバー氏:株を減らして金買いを、ドル「暴落」も(2)

投資家ファーバー氏:株を減らして金買いを、ドル「暴落」も(2)
3月2日(ブルームバーグ):1987年の米株急落を言い当てたことで知られる投資家マーク・ファーバー氏は2日、米国の債務が膨らみ米経済がリセッション(景気後退)に陥れば、世界的な株安は今後生じる損失の前触れにすぎないとの見方を示した。

同氏は、東京で開催されたCLSAジャンパン・フォーラムで講演し、株式の保有を減らし金や原油、銅などの商品を購入することを勧めた。今回のブームで株式は割高になっており、「調整」のリスクは高まっていると述べた。

香港に拠点を置くマーク・ファーバー社で3億ドル(約350億円)相当を運用する同氏は、「われわれは今、過去最大の資産バブルの中にいると思う」として、「この資産価値拡大が経済成長の主要な原動力だった。特に米国ではそうだ」と語った。

ファーバー氏は世界的な株価下落は続くとの見通しを示した。株安は今週、政府の投資規制強化への懸念を背景とした中国株の急落で始まった。米景気減速の兆候が下げを拡大させた。

同氏は、「ここ2、3日のわずかな調整は前菜か食前酒にすぎない」と話し、世界的な株安によるリスクを減らすため、株式に代わって金などの商品を購入することを推奨。「物理的な資産を保有した方がいい」と語った。

米国の債務

ファーバー氏は、米国がいずれ債務関連支出を増やすことができなくなると予想。そのときが来れば市場は混乱すると予測。米国の「債務の伸びが景気減速かリセッションにつながれば、われわれがこれまで目にしてきたものよりずっと大規模な調整につながるだろう」と語った。

同氏はまた、「戦争リスクを回避したいのであれば、商品に対し買い持ちのポジションを取る必要がある」とも指摘。「私は米国かイスラエルがイランを爆撃するのは避けられないと確信している。そうなれば物理的は商品の相場が非常に力強く上昇するだろう」と説明した。

拡大傾向にある米国の経常赤字が世界的な流動性の主な源泉であり、世界の他の通貨に対するドルの「暴落」を引き起こす恐れがあるとの見方も示し、「ドルは構造的に下落する。ドルは貴金属に対して非常に弱い」と述べた。

同氏は日本株については、金利を考慮に入れると他の市場に比べ割高感が小さいため、相対的に妙味が高いと指摘。「日本の株価は米国や欧州に比べるといたって理にかなった水準と思われる」と語った。