1/25 司法ジャーナル 【人事異動】 | 20年間で5000万作る資産運用方法を考える・・・>゜)))彡◆

1/25 司法ジャーナル 【人事異動】

2007年01月22日号【人事異動】
菱和ライフクリエイト」元社長の西岡進被告を裁く大島隆明裁判長、横浜地裁に部総括判事に


●論告、最終弁論の直後

 周知のように東京都渋谷区の「真珠宮(しんじゅく)ビル」を巡る虚偽登記事件で、昨年5月に電磁的公正証書原本不実記録などの罪で逮捕・起訴された「菱和ライフクリエイト」元社長の西岡進被告(52)に対する判決は、2月13日に東京地裁で言い渡されることになっているが、審理を担当していた大島隆明裁判長(52)=32期、東大=が西岡被告に対する論告・求刑、最終弁論の公判が18日に終わった直後の20日に横浜地裁部総括判事に異動する人事が発令され話題を呼んでいる。

●西岡被告は全面否認

 西岡被告は公訴事実を全面的に否認、「一居と後藤被告とは会ったことがない。坂上とは会ったが、共謀などしていない。真珠宮ビルは平成16年6月10日、「フェニックストラスト」から13億円で買った。仲介は小笠原被告。
 「フェニックストラスト」らが暴力団関係とは知らなかった。警察に問い合わせて確認している。
 その後、訴訟が起こり事件物と知った。「フェニックストラスト」が原告の請求を認諾してしまったので小笠原に事件の解決を頼んだ。
 平成17年2月頃には「フェニックストラスト」「赤富士」を詐欺で告訴しようとさえ考えた。
 しかし、「フェニックストラスト」が真珠宮ビル売買契約を解除して金を返すと言うので2月21日解除証書を作った。解除後のことには一切関与していない。」などと述べた。

●懲役3年を求刑

 検察側は西岡被告に対する論告で「暴力団の意向が働いていると知りながら、利益追求のためビルを購入したことが犯行の誘因となった。上場企業と暴力団とが裏社会で結託した実態が明らかになり、社会的影響は大きい」と指摘、懲役3年が相当とした。
 論告によると、西岡被告は後藤組組長後藤忠正被告(64)=同罪で起訴=らと共謀。昨年2月、東京都渋谷区のビルで巨額の転売益を得ようと、東京都渋谷区のビルの所有権を、すべて後藤組の関連企業「赤富士」に移転したとする虚偽の登記をした。

●鷲見一雄のコメント

「大島裁判長は検察側に厳しい訴訟指揮をしていたとみる向きが少なくなく横浜地裁へ異動することで『無罪判決が出る』とみる向きもあるが、結審後の異動なので影響はないと思う。
 内示は夏休み前にはなされていたと思われるところから、異動を視野に結審日を決めていたとみられるからだ。ただし、この事件は後藤被告とペアになっているところからいずれを勝たせても最高裁まで決着がつく見通しが立てにくい。
 検察側はリスクが少ないが、西岡被告側は物心両面でマイナスが大きい。菱和ライフクリエイトの手持ち物件を含め事件絡みの不動産が動かなくなる可能性が高いからだ。」