米雇用統計は好ましい結果、経済は底堅い=ポールソン財務長官
米雇用統計は好ましい結果、経済は底堅い=ポールソン財務長官
06/12/09 02:12
[ワシントン 8日 ロイター] ポールソン米財務長官は8日、11月の米雇用統計について「好ましい」内容であり、景気成長が底堅く推移していることを示している、との考えを明らかにした。CNBCテレビとのインタビューで述べた。
中国については、為替の柔軟性や経済改革に向け、より早急に動かなければ、米国や他国はしびれを切らす恐れがあると指摘。「短期的には現時点で(為替レートの)一段の柔軟性が必要。ただ明らかに、中期的にみて、中国は競争力のある市場で価値が設定される為替が必要となる」と語った。さらに「資本市場を開放しない限りそれは実現不可能だろう」と述べた。
ポールソン長官は、11月の雇用統計で非農業部門雇用者数が13万2000人増となったことを受けて「雇用の創出が米国の一般勤労者世帯の実質賃金の増加に反映され始めていることがうかがえる」と語った。 そのうえで「すべての内容から、米経済の成長が、持続できないペースから持続可能なペースへと非常にうまく移行していることが見受けられ、非常に好ましいと感じている。景気が持続的に拡大している可能性があることは非常によいことだ」と話した。
ドルがユーロや他通貨に対して下落していることを懸念しているか、との質問に対しては「強いドルは最も国益にかなうと強く信ずる。現在の米経済の力強さを非常に好ましいと感じている」と語った。