12/1 司法ジャーナル 記事
【寄稿】
菱和ライフクリエート社が西岡進元社長を特別背任罪で告発 M・S生
●産経新聞の報道
産経新聞の報道によれば、警視庁組対4課が菱和社の西岡元社長にたいする告発に応じて関係先を家宅捜査した模様である。
西岡氏は後藤忠正組長と共に真珠宮ビルの公正証書原本不実記載事件で逮捕され現在公判中である。
裁判では後藤氏らとの共謀を全面否認し、一居被告等後藤組関係者らとの面識も一切ないと主張している。
一方、東京地裁民事部でも西岡氏の関係者が経営している会社と明都土地がやはり有名地上げ物件木利屋ビルの土地所有権を巡って訴訟があり、あと一月ほどで判決が出る予定である。
真珠宮ビルと木利屋ビルとはその地上げに至る経緯がにており、最初に事件にするグループがいて順次地上げするメンバーが変わっていくというということでも同じ構造なのである。
木利屋の場合は真珠宮ビルのように一居義信氏や後藤正人氏のような暴力団フロントそのものが登場はしていないが、やはり地上げ業界ではそこそこの人物が最初の段階で登場している。
明都土地は最後の段階で元地主の一人の立場でこの物件をまとめた業者で、西岡氏が明都に金を貸したのか明都から物件を買ったのかが争点のようである。
裁判は限定された争点を裁くもので明都土地と西岡氏の全体の関係を裁くものではない。
この裁判でもABC社が補助参加しているが、銀座の地上げ案件と複雑に話が絡み合っており西岡氏の多彩な仕事振りがうかがわれるものである。
このような流れで今回の菱和社の告発をとらえると、西岡氏が菱和社の金庫を西岡氏個人および西岡氏関連会社の事業資金の財布として利用していた姿が見えてくる気がする。
岡山の土地取引がどんなものかは不明だが菱和社の案件にするには東京から離れすぎてるのではないか。
菱和社が行っている銀座7丁目の地上げ案件でもブローカー筋では隣地の地上げと合わせて200坪ほどまとめて売りに出されていて、取りまとめてるのはY商事のO氏という声もあり、さらに上場を企図してる横浜の企業が買うと取りざたされたり、とかく菱和案件の地上げでは暴力団、暴走族関連者名が出てくるということである。
そして、木利屋ビルの事件では白昼新橋の土地の上の建物が損壊され、中の動産ごと持ち去られてるのにもかかわらず、捜査は一向にされずにいる不思議。
さらに、有名事件屋が登場し、最近も有名ネットで菱和社の野崎社長との六本木での会談予告をされるなど不思議の一言に尽きる。
木利屋の民事裁判が取り下げられずに、判決が出ることを望むものである。この判決こそ菱和西岡商法を明らかにするものであろうから。