米金融・債券市場展望=FRB議長講演などに注目 | 20年間で5000万作る資産運用方法を考える・・・>゜)))彡◆

米金融・債券市場展望=FRB議長講演などに注目

米金融・債券市場展望=FRB議長講演などに注目
06/11/28 09:10


 [ニューヨーク 27日 ロイター] 28日の米国債市場は、利回りが9カ月ぶり低水準にとどまる中、2年物と5年物の入札に加え、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の講演、各方面の経済指標を織り込む展開となりそうだ。  同議長は米東部時間午後12時半(1730GMT)からのビジネス会合で、経済見通しについて講演する見通しで、市場の関心を集めることは確実だ。  講演では、最近の米経済の弱さを認める一方、インフレ率はFRBが快いと考える水準と比較すると、依然高過ぎるとの警告を発するとみられる。  今週はまた、物価、小売売上高、建設支出、自動車販売、製造業指数など経済指標の発表が目白押しだ。28日は市場が注目する10月の耐久財受注、中古住宅販売、11月のコンファレンス・ボード消費者信頼感指数が発表される。  ロイター通信のエコノミスト調査によると、耐久財受注は4.6%減の予想。9月は8.3%増だった。  エコノミストや金融市場が民間設備投資の代替指標として注目する、航空機を除く非国防資本財受注は0.3%増の予想。9月は2.0%増だった。  エコノミストや金融市場にとって重要な疑問は、住宅市場がどの程度まで減速するのか、それが他の経済部門に影響を及ぼすかどうか、さらにそれはどの程度かといったことだ。その結果、市場は10月の中古住宅販売に強い関心を寄せている。  エコノミスト調査では、中古住宅販売は季節調整済み年換算で615万件と、9月の618万件から減少するとみられる。  アナリストらは、中古住宅販売が予想を大きく下回れば、FRBが利下げで食い止めない限り、住宅市場の弱さが経済をリセッション(景気後退)に陥らせるリスクがあるとの観測が強まり、10年物利回りは4.53%を下回る水準まで押し下げられる可能性があると指摘した。  サントラスト銀行の主任エコノミスト、グレゴリー・ミラー氏は、債券相場は引き続き「今回の上昇分を固め、日々強い地合いを維持し続ける」だろうと予想。「全般に利回りは下降を続けるだろうし、恐らくは利回り曲線の(長短金利の)逆転は強まる」との見方を示した。  27日の終盤で、10年物利回りは4.54%と、2年物利回りを20ベーシスポイント(bp)下回り、逆イールドの幅は2000年12月以来の大きさとなっている。  ミラー氏は、現段階ではFRBは(利下げとは)反対の方向に傾く可能性を示唆してはいるものの、FRBは来年第1・四半期末か、第2・四半期の早い段階で、利下げに踏み切ると予測。「住宅市場の調整は、アナリストの大半が予想していたよりも加速し、深まっている。住宅市場は経済全般の弱さの先行指標であり、この点を懸念している」と語った。  また同氏は、遅かれ早かれ「FRBは経済が危険水域に入りつつあり、もし流動性を追加供給しなければ、実際リセッションに陥りかねないリスクを認めざるを得ないだろう」と分析した。  米財務省は28日に2年物200億ドル、29日に5年物140億ドルの入札を実施する予定で、トレーダーらは、強い引き合いを予想している。