11/22 ブルームバーグ コラム
【今日のチャート】感謝祭ディナーの値段、20年間で実質34%下落
11月22日(ブルームバーグ):米国民は七面鳥の価格下落で感謝祭の夕食代が低く抑えられることを、神に感謝する項目の1つに加えることになるかもしれない。
米国農業会連合(AFBF)のエコノミストによると、物価調整後では感謝祭の夕食の価格は過去20年間で34%下落している。
AFBFのシニアエコノミスト、テリー・フランシ氏は、七面鳥の価格が平均で1ポンド(約454グラム)当たり1ドル(約116円)を下回っていることは「驚くほどお値打ちだ」と指摘する。
きょうのチャートは名目および実質の過去20年間の感謝祭の夕食代金の推移だ。実質ベース(1986年ドル)では今年は18.99ドルと、20年前の28.74 ドルから下落している。名目価格は、今年は38.10ドル。
七面鳥が「高級品化」していることも事実で、米農務省によれば、オーガニック飼育で、放し飼いであるなどの理由で「トレンド感ある」家きんの価格は上昇傾向にあるという。
AFBFによると、七面鳥1ポンドの値段は98セントということだが、マンハッタンの大型スーパー、フード・エンポリウムでその値段の七面鳥を見けるのは容易ではなさそうだ。インターネット通販最大手の米アマゾン・ドット・コムでは、特別な飼育法による1羽100ドルの「ヘリテージ」七面鳥は1ポンド当たり7.14ドルという高値で販売されている。
一方、出来合いの惣菜は「食品サービス業界の力」となっており、農務省の調べによると小売店の76%が提供している。
外食すればさらに高くつくことになろう。ニューヨーク・ポストが報じたところによると、ニューヨークの「カフェ・グレー」でメーシーズ主催の感謝祭パレードが見られる席に座り、リッチな食事とシャンパンを楽しむには1人当たり約833ドル(約9万6900円)かかるという。