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11/4 ブルームバーグ コラム

米企業の06年起債過去最高-M&Aが後押し、通年では8000億ドルも
  11月3日(ブルームバーグ):米国企業による今年の社債発行は6770億ドル(約79兆9000億円)となり、過去最高を更新した。今年残り2カ月の現時点で、依然として大口の起債計画が残っている。

  石油・天然ガスのシェニーレ・エナジーが今週21億5000万ドル規模の起債を行い今年これまでの合計は、2001年通年の6757億ドルを抜いて過去最高となった(ブルームバーグ調べ)。バンク・オブ・アメリカ・セキュリティーズによると、年内は米病院経営最大手HCAや米半導体大手、フリースケールに加え、さらに10数社が少なくとも800億ドル規模の起債を計画している。

  米国債相場が4カ月連続で上昇したことや、総額1兆2900億ドル規模のM&A(企業の合併・買収)が企業による起債の拡大につながった。デフォルト(債務不履行)率が10年余りで最低となっていることに加え、企業の増益率が10%を超えていることが、投資家のリスク容認度を高めることにつながっている。

  フィフス・サード・アセット・マネジメントで220億ドルの運用に携わるミッチェル・ステープリー氏は「過去2カ月の米国企業による起債は途方もない規模で、それに対する市場の反応の良さは印象的だった」と語った。「需要は旺盛で、企業収益は依然しっかりしている」と指摘した。

  バンク・オブ・アメリカ・セキュリティーズによると、今年通年では起債総額は8000億ドルに達する見込みだ。

  メリルリンチによると、社債の今年のリターン(投資収益率)は5.22%と、昨年の2.21%を上回っている。2004年は6.71%だった。

  格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスのチーフエコノミスト、ジョン・ロンスキ氏は、M&A絡みの社債発行は全体の42%を占めると指摘する。

  調査会社トムソン・フアイナンシャルは10月27日、S&P500種採用銘柄の7-9月期増益率は17.4%と発表。これで、13四半期連続で10%以上の増益率となっている。

  また格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によると、米国のデフォルト率は9月1.28%と、8月の1.44%を下回っている。