10/22 ブルームバーグ 記事
榊原元財務官:来年はいよいよ下降する可能性ある-国内景気見通し
10月22日(ブルームバーグ):早稲田大学インド経済研究所所長で、元財務官の榊原英資氏は22日、テレビ朝日の討論番組「サンデープロジェクト」に出演し、拡大期間が57カ月連続と、「いざなぎ」と並んだ国内景気の今後の見通しについて、「来年はいよいよ景気が下降する可能性がある」との見方を示した。
現在の景気について、「間違いなく拡大している。一流企業は最高の収益を上げている。ただ、問題は賃金が上がっていない。つまり、人件費など企業はコストを削減することで利益を上げている」と指摘し、「そろそろピークに達する」との認識を示した。さらには、米国景気の落ち込みなどを背景に「そろそろ景気拡大は終わる。いつまでも続かない」と強調した。
また、「日銀が金利を安くしているから、いろんな形で日本のお金が海外にどんどん流れている。実は危ないのは金利が正常化したとき。いろんなところでバブルを作っている」と述べ、「日銀はもっと早く金利の引き上げをすべきだった」との考えを示した。