空の大虹、海の晶虹。
変わらない7の光。

飽きることなく、私は愛を謳うわ

虹のカンツォーネ1

私の住む街を流れる河を下っていくと、やがて海が見える。

河口近くの港から、
私の大切な人が旅立っていった。

きっと帰る

なんて言葉。いつまでも信じてて良い?

虹のカンツォーネ2

合わせ貝の片方を持っていって

置いていった片割れを、いつまでも持っているのはいかがなものかしら

でも捨てられないの。

待っているから。

この貝の内側。

小さくても希望の虹が煌めいて

捨てようと思う度に、握りしめてしまうの。

虹のカンツォーネ3

大きな虹が空に架かったら、

帰ってくる気がして外に出るのよ。

雨の後に虹が架かるでしょう?

泣いても、
いつか笑える気がして。

返らない声が返ってくる気がして。

虹のカンツォーネ4

空の大虹、海の晶虹。
変わらない7の光。

飽きることなく、私は愛を語るわ






虹のカンツォーネ