七草がゆ
七草粥のはじまりは、平安時代にまで遡るそうですね。まだ寒い早春に、若菜(=野にたくましい葉を広げる野草や野菜)を摘み、食べる習慣があったそうです。そこに、中国から伝えられた「正月7日に若菜を食べ、その息吹と生命力を体に与えよう」という風習と、日本の宮中で「1月15日に七種(コメ、アワ、ヒエなど)の粥を食べる行事」が結びついたものが、七草粥のはじまりといわれているそうです。(参考 : 小学館/きせつの図鑑)早春に若菜を摘む様子は、百人一首にも詠まれているのですよね。「君がため 春の野にいでて 若菜つむ わが衣手に 雪はふりつつ」(光孝天皇)1,200年以上続く、季節の行事せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ。七草粥を食べることで、無病息災を願うだけでなく、お正月料理の食べすぎで疲れた胃や内臓を休める、冬に不足しがちの野菜からの栄養素も補う、という意味もあるのですよね。最近、体のところどころに小さな不調を感じることが多くなりました。歳ですね不調が小さいうちに、植物のチカラを借りて整えていきたいと思います。