経済学に造詣が深い方からお聞きしたので、メモとして。
ずっと素朴な疑問だったのが、例えば製造業が
①安い人件費を求めて海外に工場をつくる
②そこで生まれる雇用によって徐々に現地が豊かになる
③人件費が上がる
④もっと人件費が安いところに工場を移転
というサイクルを続けていくと、結果的に全世界が均質的に豊かになっていって、最終的には人件費が相対的に安い地域なんて無くなってしまって、そうしたらどうなるんだろう?ってこと。AppleもトヨタもGMもやっている安い人件費で利益を出していくモデルがダメになっちゃうってことですよね。
最初、中国だったのが、最近はベトナムになって、アジアの人件費が全体的に高くなってきたら、多分次はアフリカでしょう?ってやっていくと、全世界制覇しちゃう日も近いと思うんですよね。そうすると、製造する場所による優位性がなくなって今のビジネスモデルが通用しなくなって・・・どうなっちゃうんですか?と。
と、その方に疑問をぶつけたら、「経済学上は当然そういう帰結を想定していて、そうなった際に何らかの「イノベーション」が起こるということになってる」と。でも当然のことながら、「イノベーションの内容はわからないけどね」と。製造過程なのか、商品そのものなのか、とにかく革命的な技術が開発され、それを持っている国や企業が優位になって、裕福になる。もたざる国は相対的に貧しくなって、当然人件費も相対的に安くなるので、前述のサイクルが始まるわけです。
ちょっと面白かったんですけど、経済学っていうのもかなり楽天的なんですね。
「そのときになりゃ、どうにかなるよ」と、言っているような気がして。
日本も政治や福島や原発や、色々と悲観すべき事象はたくさんあるんですが、そういった事柄が我々に考える機会を与えてくれ、そして新たなるイノベーションを起こすきっかけになっているのかもしれません。
だから、何事も前向きに取り組もう、と。
そんな風に思ったのでした。
おわり。
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