両足義足の400mランナー、南アフリカのピストリウスが「健常者」五輪の代表に選出されたとのこと。先天的な障害によって、両膝下を切断しなければならなかった彼が、ここまでの成果を得た事に、敬意を表したいし、本当に偉大なことだと思う。
しかし、彼が五輪に出る事について、否定的な見解を持つ人がいるらしい。どうやら、彼の着けているカーボン製の義足の反発力が強くアンフェアだ、ということだ。
自分は彼らのの思考回路がどうなっているのか不思議でならない。
彼らはどうやら、ピストリウスの義足をドーピングの一種だと思っているようだ。
百歩ゆずってピストリウスの義足が高性能だとしよう。でも、彼らにはピストリウスの義足にはない、繊細な動きをする、そして鍛えあげてその能力を伸ばすことすらできる、立派なふくらはぎと足があるはずだ。その2つをどうして比べる事ができて、しかもピストリウスの義足をずるいということができようか?彼の義足だって、何度もトライアルを重ねて、微調整をし、彼の体の能力の全てを引き出せるように、繊細につくられたもののはずだ。その過程はきっと過酷なトレーニングにも似たようなものではなかったか。
ふくらはぎの筋肉がないから、疲労が無いというのも違う。陸上は例外なく全身運動で、400mを走りきったあとは、太腿も、尻も背中も全身が疲労困憊になる。ピストリウスに膝下が無いからと言って、彼に有利になることなど何一つないはずなのに。
もし彼らが健常な五輪選手で、ピストリウスに負けたとしたら、義足が高性能だからピストリウスはずるい、と言うのだろうか。そのとき言ってやりたい。
「だったら君も脚を切断して高性能な義足にすれば?」と。
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