汚れたり、きれいにしたり。 | R-STORE BLOG

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木漏れ日、川沿い、桜・・・ 今までにない新しい切り口で不動産を再評価するR-STORE(アールストア)のblogです。

代表の浅井が中心に、色々と書き綴ります。

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特に住宅に関しては、完璧なものを与えられることに慣れすぎていると思う。
新築マンションの引渡し直前の内覧会なんて特に酷くて、付箋紙を片手に、目を皿のようにして床や壁のちょっとした傷を探して回る。ほんの少し壁に汚れでもついて居ようものなら、大クレームだ。過剰に完璧を求める。
お金を払っている以上は完璧なものを、という気持ちはわからないでもないけど、どうせ引越しのときには、ダンボールをぶつけたり、家具をぶつけたりしてすぐに汚れたり傷ついたりするわけだし・・・

極めつけは「コーティング」屋。新築住宅の床、壁、天井をすべて特殊な塗料でコーティングするんだそう。
傷も汚れもつきにくい、汚れたとしてもすぐ落ちる。
そんなニーズがあるんだそうだ。

僕に言わせると本当に気持ちが悪い。だって肌に触れる部分全てが、コーティング剤なわけですよ。もう吐きそう。

そこまでして真新しいものを求める気持ちって本当に理解できない。
しかも、億ションと呼ばれるマンションだって、たいした内装材を使っているわけでもない。
やっすい材料を貼りつけた、壁や床の表面を、コーティングまでして大事に使うって、滑稽でしょう?

家のことに全く興味がなくて、掃除も面倒だから、極力汚れないようにしておいて、ということなのだろうか。

どちらが正しいという話しではないけれど、汚れたり傷ついたりしたら、きちんと掃除して、壁が汚れたらたまには塗り替える(壁紙の上から塗れる塗料もあります)。気分を変えるために塗り替えてもいい。床も1年に一度くらいワックスをかけながら使う。そんなことをやっていると、汚れも味だな・・・とか、ピカピカよりも落ち着くな、、、とか。
簡単に言えば家にも「雰囲気」が出てきて、長く使えば使うほど良くなってくる。

なにしろ、そりゃ作った当初はみんな新品でピカピカなわけだけど、それは新しくつくれば良いわけで、長く手入れしながら使うってことに価値があるわけです。
当たり前だけど、古いものに価値があるのは、時間にしかつくれないデザインだからなんですよね。

だから、もっと経年変化や汚れを楽しみましょう。
他の何とも違う自分だけの味を出していくのって楽しいですよ。

そう思っています。


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