ありのままに起きている事実を淡々とみていくこと。

施術をするときには、原因を探していきます。
より深く本質的な原因をみつけだすことでより本質的な解決や治癒を促していくきっかけとなります。

原因を探していく際には、ありのままに起きている事実を淡々とみていくことを大事にしています。そうすることで、その対象となっている方のからだで起きていることを素直に捉えることができるからです。

いままでの知識ももちろん参考にはするのですが、知識というものが思考に入ってくるとどうしても“ありのままに起きている事実”に補正をかけてしまうような感じがあります。先入観を強く持ってしまえばなおさらその先入観のように感じやすく、捉えやすくなってしまいます。

ゼロ知識になるわけではないですが、なるべく知識を捨てる、なるべく先入観を持たないという状態で素直にからだをみさせてもらっています。その人のからだからの声に耳を傾けるといったような感じです。
そうすることで、ありのままに起きていることを鮮明にとらえるための助けとなりますので、より深い原因を探すことがでにます。

これと同じように、世の中の物事をみていくときには、ありのまま起きていることを淡々とみていくことで、その本質はより鮮明にみやすくなっていきます。
情報が手にいれやすく便利な現代ですが、余計な知識となってしまい素直に事実をとらえることを難しくしてしまうといったリスクもあるのです。

わたしも全くの色眼鏡を持たずにみるというのは、できていないのかもしれませんが、こういう仕組みがあると知っていることで、少しでも素直に事実をみれるきっかけとなりえます。