個人の溜まり場
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血筋

それはある日の事だった。


っていうかむしろ、先週の日曜の事だった。




その日はたまたま暇をしており、私と、私の妹が、殆どゲームを読み込まないプレステ2の前に四苦八苦していた時だった。



何とはなしに、ミーアキャット特番の直後、突然ゲームを読み込んだプレステ2に人為的な物を感じつつ、画面に見ほれていた私がふと呟いた。




私「そういえばさ…今日の(某大河ドラマ)の題名って、「始めての浮気」だったじゃない?」

妹「ああ……うん……(ゲームに夢中)」

私「始めてって事は、二度も三度もあるのかな……」





その数十分後。

どうやら大河ドラマを見終えたらしい母親らがやって来た。



「初めてってことはさ、二度も三度もあるね」

あらかじめ言っておくが。

別に、作為的なものは何も無い。断じて無い。




血の持つ特異性というものを、本気で考えた瞬間……。

妹素その二

妹の携帯が壊れた。

何でも、送信が出来ないそうだ。

困り果てた妹が、今日の昼過ぎに私へ向かい言った。


妹「ねぇ、姉ちゃん。今日さ、携帯変えに行くんだけど付き合って?」


丁度、私も携帯を変えたいと思っていたところだった。

まずは承諾書を得ようと妹と共にボーダフォンショップへと向かう。

他愛も無い話を繰り返し、良しボーダフォンショップだ、といったところで妹がふと鞄をあさりだした。


私「……どうしたん?」

妹「………………」


妹「……携帯忘れた

私「馬鹿!?」


携帯のクレームをつけに行った筈なのに、肝心の携帯を忘れた妹は、間違いなくどじっこ属性のようだ。


しかし、そんな妹の姉をやっている私も、ボーダフォンショップで自分の携帯の電話番号の出し方が解らず、店員さんに「お預かりしても宜しいでしょうか」と尋ねられたほどの機械オンチだったりする。



いや、機械オンチってか。

もう一年以上使ってるはずなのに、メール以外使い方が解らないというか。

二年前までは、携帯の使い方すら解らなかったっていうか。

つまりは時代遅れです。


とりあえず、妹と共に明日携帯変えてきます。

昼頃起きたら、妹が家にいた。

それ自体は別におかしな事では無い(妹は学生で、春休みに入ったから)のだが、今日は可笑しかった。

なぜなら、先情報により今日は学校に行くと聞いていたからだ。

ちなみに私が家にいて昼頃に起きたのも妹と同じ理由だ。あしからず。

とりあえず、まだ篭に入っていた千代丸(セキセイインコ、メス。11月に家族の仲間入りをはたした)を外に出しながら、どうしたのかと聞いて見る。

曰く。


妹「忘れ物したから帰って来た」


だがパソコンをやっている。


妹「あぁ、暇があったからやってるの」

私「ふぅん」


何となく納得できたので、千代丸と共にリビングへ行き、何となく料理番組を見始める。

予断だが、私は料理番組が偉く好きで、好きで、好きで、暇さえあれば料理番組を見るというほどの好きっぷりなのだ。無論、某教育番組夜九時からのも見る。

そんな訳で、例によって料理番組を見ていると、後ろから声が。


妹「いってきまーす」

私「あぁ、行ってらっしゃい」


その後、鳥の為ハコベを取ってきたり、番組のメモを取ったりして五分程度の時が立った時


妹「ただいま」

私「なんで帰ってきてんだよ!」








妹「忘れ物持っていくの忘れた!


私「アホか!



属性:どじっ子。

仔犬が走る(例え)

妹と二人きりで外食に出かけた。

二人きりで、しかも食事を食べる為だけに出かけるというのは、初めての試みだった。

二軒ほど本屋に行った後、近所のジャスコの一角、ファミレスぽい所で食事を取る事となった。

ちなみに、その近くにはラーメン屋とマックと中華料理屋ととんかつ屋があった。何故ファミレスっぽい所に行ったかは、その日のノリだったとしか言い様が無い。

微妙に閑散とした店の、窓の近くの席に座り、さて何を頼もうと二人でメニューを見る。

肉が喰いたいという妹は、和風一口ステーキと洋食サラダセット、そして三点デザート。何でもいいなと思った私は、かに雑炊とカキフライのセット、そしてプリンパフェを頼んだ。


事件(?)は、妹が一口洋食サラダセットのサラダを口に含んだときから始まった。

妹は、ドレッシングのかかったそれを口にした途端、なんともいえない微妙な表情をしたのだ。

私がどうしたの、と聞くと、妹は一言

「まずい」

私は言った。

「店の中でそれを言うな」

どんだけ不味いのか、と一口貰う。

何のことは無い、妹が嫌いな味だっただけだ。

「マヨネーズに酢とヨーグルトが入ったような味だね」

と私が言うと、妹は何故か駄目だししてきた。

「そんなんじゃなくてさぁ、もっと詞的に表現しようよ。

ソムリエの人って、口の中で仔犬が走っているようだって言うじゃない。そんな感じで

「えー……えぇと……じゃぁ、なんか酸っぱい」

「全然違う」

何が違うのか解らない。

「じゃぁ、あんたがやってよ」

そう言うと、何か微妙な表情をしながらサラダを一口喰らう妹。

暫しの間。

「うーん……例えて言うなら、さわやかな草原の中を、伊集院光がピンクの縦じまのパンツ一丁で走ってる感じ?」

「つまりは微妙って事?」

「うん」

口の中で仔犬が走ってる表現とは随分違うように感じたが、まぁいい。

その後は、何故か三島由紀夫の話へと移り、妹が「金閣寺は純愛小説だ」と熱烈に語るのを聞きながらデザートを待つ。

そして

「姉ちゃん姉ちゃん」

「なに」

「表現できる物が沢山来たよ!」

きらきらと目を輝かせながらデザートを指差す妹。まだ仔犬を忘れていなかったのか

まぁ、でもその時はきっと私もテンションが可笑しかった。

「おお!じゃぁ是非やってみよう」

普段なら、きっとこんな事言わない。

まずは妹から。

ブラウニーのような物を一口含み、暫し考える。

「うーん……これは、湿った洞窟の中を、少年と少女が手を取り合って探険しているような……」

「探険!?」

そう言うシチュエーションは大好きだ。

「一口食べてみる?」

「うん」

欠片を一口貰う自分。

「……冒険してた!」

「でしょ?」

何をしているんだ自分。

次は自分の番だったが、上手いことを言えなかったので略。

だってプリンだし。カラメルが妙に苦かった事は覚えてます。まる。

そして妹。

最大の神様が舞い降りた妹。

「うーん……これは、放課後の教室の中で、妻子ある教師と真面目な優等生が不倫しているような

「どんなんだよ!」

「……ほろ苦い?」

「あぁ、なるほど」

納得する自分も自分。

結局、不倫インパクトによりその後の品評会はお流れ。

しかし、例えブームはこの後静かに浸透していくのであった…。



妹「……例えて言うなら、「私はまだまだいけるわよ」って言ってるおばあさんみたいな味」

私「……ちょっと想像できた」


(その後、スカスカのデコぽんを食べた妹のコメント)

あるひのかいわ

私「ミュージック!」

妹「ミュージックは死ぬのか!」

私「年貢制度はまだあるのか!」

妹「それは、サギか」

私「こいつはホモ・サピエンスだが俺は違う」

……何してるんでしょうねこの人たち。


多分ああ、と一発で勘付いた人もいるんでしょうが。

伊坂 幸太郎
死神の精度

これです。



これの千葉さん(仮)の名台詞を言いあうという。そんなプチ企画。

私と妹の間で突発的に行われます。

その後、千葉さん語りが行われ、軽く三十分はその話題だけで持つという。

主に間が持たない時に時と場所をわきまえず始まるので、通行人に取ってみれば変な人達に見えるのでしょう。

実際変だし。

我が家の大黒柱。

父は、相当な読書家である。

指輪物語も、今のようなブームになる前から読んでいた。

ついでに言うと、ホビットの冒険は寝物語だった。

さらに言うと、鬼平犯科帳や大地の子なども結構揃っている。

竜馬が行く、も持っていた。



話は変わるが、今日(時間的には昨日だが)の昼食時、妹が思い出し笑いをしながら私に話しかけてきた。


妹「そういえば姉ちゃん」

私「なに」

妹「こないださ、お父さんにどんな本が好きなのって聞いたんだけど、なんて答えたか解る?」

私「時代物でしょ?」

妹「それがさ……」





最低でも上中下がある本なんだって」




私「はい!?」





父よ。

上中下あれば何でもいいのか教えてください。