破滅彩るは深紅の薔薇-ファイル0119.jpg





そっと貴方の優しい鼓動に触れるたび涙がぽとぽと…


小さな掌(てのなか)に零れ落ちる色彩を失った花びら

どれだけ涙を流し泣いても近づき触れることさえできない



わがままなこの愛の代償 (あいとひきかえ)に貴方を苦しめてしまっていた

届かない祈りだけが虚しく残酷に手のひらから零れた



もう二度と温かいその胸に優しく抱(いだ)かれることはないでしょう
どれだけ季節が流れ過ぎても貴方の優しい瞳(め)は忘れない