出会いエピソードの続きを書きます。
◇心の傷◇
彼女と初めて会った時、僕の心の傷は癒えていませんでした。
後で知ったのですが、彼女の方は、前の彼氏からDVを受けていたそうで、別れた後も男性を見る目が変わってしまい、恋愛に臆病になっていました。
心の傷を持った者同士、惹かれ合ったんでしょうね。
恋愛って、理屈じゃないですよね。
言うなれば、「第六感」だと思いません?
外見が理想的なだけで愛せるわけじゃないし、性格や趣味が合うから恋に落ちるわけでもない。
未だに科学で解明されていない、不思議な何かが絶対ありますよね!
◇長い道のり◇
一目見た時から、彼女に対して特別なものを感じてはいましたが、それは恋愛感情とまでは言えませんでした。
それからも、彼女が1人で食事をしている時を狙って、話しかけました。
ところが、会話が上手くいかないんです。
話自体はできるんですけど、気持ちの疎通ができないんですね。
「なんでそんな言い方するんだろう?」っていう事が多かった。
それは僕の方も同じだったみたいで、「いちいち言い方がキツい人だと思った」と、後で言われてしまいました。
お互い、言い切り・断定口調が多かった事と、「いや、〇〇」という否定してから話す癖が共通していました。
こういうのはあまり印象が良くないんですね。
また、僕の方は、「だから~」とやたら説明口調になる癖もあったようです。
彼女からしてみれば、「いちいち説明せんでもいい。くどい。」と感じるものでした。
彼女は彼女で、「で?」「はぁ。」「は?」という相槌が多く、「ケンカ売ってんの?」と言いたくなりました。
僕の福岡勤務は5年間続きました。
その間、彼女とは、付き合い始める前に何度も気まずくなりました。
◇心理の表れ◇
こうしたコミュニケーションの拙さは、お互いの心理の表れだったのだと、後に理解します。
僕の方は、初恋のエピソードで書いたように、女性に対してライバル心と劣等感を持っていました。
彼女に対しても、精神的に有利でありたいという気持ちが、心の底にあったのだと思います。
それで、上から目線の説明口調になってしまい、言い切ったり否定したりする癖が付いてしまったのでしょう。
彼女の方は、元々我が強い性格だったそうです。
相槌や口調は幼少期からの癖だと本人は言っています。
前の彼氏は、最初は優しかったのだそうです。
真相はわかりませんが、そういう言い方や態度が、前の彼氏にとってはストレスになり、どんどん蓄積して暴力を振るうようになったのではないでしょうか?
僕に対しての彼女の態度は、自分を飾って良く見せる事をしない、素に近いものでした。
そんな「素の自分」を受け入れてくれる人でないと話にならない、という心理の表れだったみたいです。
今日はここまでにします。
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