2023 712 第3話  白鳥騎士団(WHITE KNIGHT) 外伝 | ロッくんのブログ

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襲撃から、3日後

 

金髪の女は傷が癒えたようで、外でレイピアを振っている

 

お元気になられたようですね

 

と、金髪碧眼の青年が声をかけてきた

 

世話になったと、金髪の女性が礼を言い、

先の襲撃は一体? と尋ねる

 

青年が話を始めようとしたところで、

背中に白く大きな羽が生えた、偉丈夫が割って入って来た

 

総隊長! ご無事でしたか! 

皆、心配しています、直ちに戻りましょう

 

と偉丈夫が促す

 

おい! あんた、いったい何者だ! この女性をどうする気だ

 

青年が声を荒げる

 

小僧、黙っていろ! 

と、偉丈夫は片手であしらうと、青年は尻餅をついた

 

青年は立ち上がると、

テメェ!と声を荒らげ、殴りかかった 

偉丈夫も受けて立ち、殴り合いになった

 

 

女は止めようともせず、傍観している

 

何をしている! 2人とも止めよ! 

 

どこからともなく、声がかかり、2人は手を止めた

 

杖を突いた、初老の男が、黒髪の青年に伴われて、傍らにいた

 

声の主は、この初老の男のようだ

 

 

ついてくるがよい 

 

初老の男に伴われて、5人はいずこかへ移動した

 

移動した先で、5人は円卓に座る 

飲み物が運ばれると、人払いを命じた

 

「貴女は、白鳥騎士団 総隊長兼、

青龍隊の長 エメラルド殿でござるな」

 

初老の男が発した声に、女は虚を突かれたが、

 

「違います」と即座に否定した

 

では、その羽が生えた、偉丈夫は何者でござるかな?

 

偉丈夫は失態に気が付き、魔法で羽を隠蔽した

 

「戯言じゃ 聞き流せ」

 

と言ったのち、初老の男が語り始めた

 

 

「我は、ハインリキ この地にいくばくかの領地を持つ、

しがない老いぼれじゃ」

 

と素性を明かし、

 

ここは、光の勢力と闇の勢力の緩衝地帯

 

この地に根付く複数の勢力は、光が強くなれば、闇に与し、

闇が強くなれば、光に与し、世界の均衡を保っておる

 

今は、均衡が保たれているが、闇の勢力の蠢動が目立つ故、

息子2人に命じて、守りを固めていたところじゃ 

 

2人の息子は、黒髪の方がグデーリアン、金髪の方をロックという

 

 

我らが仕掛けた、人喰いバラに、

そなたが絡め取られていたのを見つけ、

ロックが助け出したという次第じゃ

 

しかし、あの罠に対して、火矢を用いるとは・・・ 

闇の勢力には、切れ者がいるようじゃな

 

女と偉丈夫は、表情を引き締めた

 

「そろそろ戻られた方がよいのでは?

総隊長が不在と知れれば、闇の勢力が好機とみて、

本拠を襲撃するだろう」

 

と、グデーリアンが言うと、

「ご無礼仕る」と言って、女は偉丈夫と共に、飛び立っていった