いきなり「なんじゃこりゃ?」というテーマですが、
そのように言う人も少なくありません。

悔しい気持ちもありますが、当たらずとも遠からずで、
なかなかに的を射た言葉だと思います。

というのも、実際に生徒の成績を
上げられていない個別指導塾が多いからです。


そもそも、世間一般では

「個別指導=一人ひとりをじっくり見てもらえる」

というイメージが根強いですよね。

生徒や保護者さんも
「じっくり見てもらえたら、成績も上がるであろう」
と期待していらっしゃいます。


ですが、じっくり見たからといって成績は上がらないのが現状です。
厳密に言うと、じっくり見るだけではダメということですね。

そもそも、週1回や2回程度通塾し、
その時間だけじっくり勉強していても効果には限界があります。

かと言って、塾側のマンパワーの問題もありますし、
当然、各ご家庭での経済的事情もあるでしょう。

単純に通塾回数を増やせばいいでしょ、
というものでもありませんよね。


それが「じっくり見てもらっているのに成績が上がらない」、
すなわち「個別指導では成績が上がらない」という
飛躍した意見を生み出す温床となっています。

では、個別指導で成績を上げるためにはどうすればいいのでしょうか。
じっくり見る中で、具体的に何をすればいいのでしょうか。


それは以下の3点です。

1 演習量を増やす
2 ヤル気アップ
3 予習中心の授業

どういうことか、一つずつ考えてみましょう。


■「演習量を増やす」

個別指導塾に来る生徒さんの多くは、
全体的に演習量が少ないのが現状です。

そもそも、勉強の習慣すらついていないケースもあります。

ですから、まずは宿題をしっかり出すなど、
意識して演習を増やす取り組みが必要です。


たとえば、問題集を1日に1ページずつでも構いません。
「明日はこのページ、明後日は次のページ……」といった具合に、
毎日行うページを塾側が主体的に決める事もいいでしょう。

それを地道にやっていけば、勉強の習慣がつき始めます。


これまで家庭学習の習慣がなかった生徒さんに、
1日あたり10問だけでも問題をこなす習慣がつけば、
単純計算で1年後には3650問やっているわけですよね。

この差が、成績アップにつながります。

いきなりたくさんの演習をこなせないのであれば、
このようにスモールステップを積み上げていくのがいいでしょう。

その演習量の個人差を設定するにおいてこそ、
「じっくり見ている」という個別指導塾の良さが活きるんです。


ただ単純に宿題を出しているだけだと
「やってくるのを忘れた」「量が多くてできない」
なんて言い訳に繋がりがちです。

塾側のアプローチがとても大切ですね。


■「ヤル気をアップ」

当たり前の話ですが、本人のヤル気が上がれば、
学習効率が一気に加速し、成績が自動的に上がります。

ところがここでも、個別指導の「じっくり見る」という良さが
活かしきれていない現状が散見されがちです。


たとえば、楽しく通塾してもらえる環境を整えることは
生徒さんのヤル気がアップする大きな理由の一つですよね。

その中で「塾が楽しい」と思えるかどうかは、
担当講師との人間関係がとても大事になってきます。


あなたも、自分が尊敬する先生や好きな先生に
褒めてもらいたい一心で頑張ったという経験がありませんか?

今の生徒さんも全く同じで、
やっぱり好きな先生には褒めてもらいたいもの。

「一緒に頑張ろう」「先生も応援しているよ」「よく頑張ってるね」
という言葉が本人のヤル気をさらにアップさせます。

「この先生に褒められたい」と思ってもらえるようになるためにも、
まずはしっかりと人間関係を築くようにしてください。

それも「じっくり見てあげる」ことのひとつなのです。


あとは、1教科でもいいので、結果を出すことでしょうね。

定期テストで20点アップした教科があれば、本人の自信に繋がります。


そしてその時は、やはりしっかり褒めてあげてください。

特に、平均点前後やそれ以下の学力の生徒さんは、
勉強について褒められた経験が少ないもの。

他の生徒さんと比べて、あるいは客観的に見てさほどの成果でなくても、
以前と比べて少しでもできるようになったのであれば、
目いっぱい褒めてあげる。

できた事に対してしっかり評価してあげることで、
今まで叶わなかった承認欲求が満たされるようになります。

それらを通じて、
「やったらできるんだ」「褒めてもらえるんだ」という気持ちが、
全体的な学力の底上げに必ず影響します。

本人の気持ちが前向きになるだけで、
学習への取り組みもずいぶんと変わりますよ。


■「予習中心の授業」

一般的に、個別指導塾に通塾する生徒さんやそのご家庭からは
「学校の授業についていけないから、そのフォローを」
というニーズが多いのが現状だと思います。

成績的にも平均点かそれ以下の生徒さんが中心なので、
「学校の授業が分からない → 塾で復習」という流れになりがちです。


しかし、塾の授業が復習中心だと、
仮にその部分が分かったとしても学校の授業は先へ進み、
「また分からない → また塾で復習」というルーチンが延々と続きます。

いつまでたっても、学校の後追いをする形になるので、
学校の授業が「分からなかった」「ついていけなかった」という
ある種の劣等感から永遠に脱却できない流れになるのです。

私はこの流れこそが、生徒の自信定着を妨げ、
学習意欲や効率を著しく低下させる原因の
ひとつではないかと思っています。


そこで、少し強引ながらにでも、
塾で予習するという流れを作ってしまいましょう。

それができると、学校の授業が復習になりますよね。
そうなればしめたもの。

まず、内容が分かるので、学校の授業に興味を持ち始めます。

そして、今までは、分からないがために聞き流さざるを得なかった
先生の話も、自分から聞こうという気持ちが生まれてきます。

さらにあわよくば、授業中にも積極的に挙手をし始めたり、
提出物もしっかり出すようになったり、演習量も増えるようになります。

その結果テストの点数や成績表の評価も上がるという好循環ですね。


ただ、そうは言っても、今まで復習中心にやってきたものを、
急に切り替えるのは難しいと思われるかもしれません。

そこで「予習中心に切り替えるに適した時期」をお伝えしますね。

それはズバリ、学校の長期休み!

すなわち、この冬休みです。


休み明けの3学期に学校で習う内容を、
冬休み中にしっかりと先取りしてしまいましょう。
学校の授業が進まないこの時期こそチャンスなんです。

そしてここ(3学期)で成果が出るようになれば、
その先の新学年へ向けての継続率にも繋がります。


もちろん、全員を予習中心にすればいいというものではありません。
復習中心のほうが向いている子だって当然います。

しかし、だからこそ活きるのが、個別指導であることですよね。

生徒さんのニーズに合わせて、
その子に合った指導法を選んであげましょう。

ここでも「じっくり見てあげる」ことを最大限発揮できるわけです。

画一的にならず、生徒さんにとって本当に必要なものを
選びながら勉強を進めていくことが大事ですね。


もう「個別指導は成績が伸びない」なんて言わせないためにも
本当の意味で、生徒さんを「じっくり見て」あげてください。


【今日のまとめ】
「じっくり見る」ことを、本当の意味で実行する