帰宅する前に秋山郷を散策することにした
信濃川の支流である、中津川沿いに集落の点在する秋山郷は、長野県栄村と新潟県津南町にまたがっている
津南町には津南町の秋山郷
栄村には栄村の秋山郷の伝え方がある
栄村秋山郷総合センター『とねんぼ』
栄村の支所も兼ねている
涼みながらマタギの猟のしかた、秋山郷の生活様式、秋山郷の歴史や方言の一端を垣間見ることができ、半世紀前の秋山郷を特集したNHKのドキュメンタリーが流れていた
今観ると本当に硬派なドキュメンタリーだ
同じ敷地内には神社がある
鳥居から入って正面が苗場神社
右には十二社
土地(ところ)の氏神様に挨拶し、これまでの無事を謝し、これからの無事を願った
地域の小学校は統廃合を繰り返し、校舎は残っているが通う児童はなく2020年から休校のまま
中津川を渡り、この地が秋山と呼ばれる元になった大秋山村の跡地 入り口に行ってみる
江戸中期の天明3(1783)年の飢饉で8戸あった村が滅んでしまったと伝わっている
この先は土砂崩れで先には行けない
ほかにも天明、天保の飢饉で滅んでしまった村跡は存在する
秘境であるがゆえの悲しい歴史だ
そのまま中津川左岸の林道を奥志賀高原に向かって車を走らせる
布岩山の展望
今(夏)は緑に覆われているが、秋は紅葉、冬は雪と季節によって違う楽しみがあるようだ
県道502号線(北信州もみじ若葉ライン)を奥志賀高原に向かって走ること30分
大瀧の標柱
雑魚川の大瀧(おおぜん)
雑魚川の渓流といくつかの滝を巡る散策路のようだ
道は整備されているが、大瀧まではかなりの上り下りがある
足元はしっかりした靴が必要だ
サンダルはもってのほか
大瀧の展望地直前にはロープが張ってあって、階段は急角度
川面までは下りられない
中央のえぐれた元の滝壺が印象的な二段の滝
栄村の散策はここまで
これから山ノ内町→小布施町→須坂市→長野市を通過して自宅まで帰る
秋山郷…
悲しい歴史がある本当の秘境だった…
了















