この時季になると思い出す、ほかの家庭のカルピスの濃度
小学生の頃、級友宅に呼ばれ、お昼過ぎから16時ころまで滞在した
建設・土木業を営む社長の令息である級友は、毎年お年玉の額がクラスの話題になるほどで、自分のお年玉とは文字通りの桁違いに感心していた
初夏のおやつの時間に自分に供されたのは、細長いグラスの中に氷の入った色の付いたカルピスでストローが挿してあった
果実の味と香りがするだけでなく、明らかに自分んちのカルピスとは濃さが違う…
どんな濃度で飲もうと正解なんて無いことではあるが、子ども心になんで違うのかうっすら理解した
五倍に薄めるのが製造・販売元の公式見解なんだな
うちには普通のカルピスしかない
濃度のほかになにか楽しめることはないかと、水で割るだけでなく。牛乳で割って飲んでいたら母親から、
『牛乳から作ったのモノに牛乳入れてなにやってんのよ』
と、怒られた
なんで否定しかしないのかな
カルピスオーレうまかったけど、ひとりでいる時にしかできなくなった
今ではいろんなことが試せる
自分で稼いだ金だもの