わたしは地球人Az-rider
バイクに乗りこの地域を調査している
豊科近代美術館
バラの庭が印象的な美術館だ
様々な品種のバラが彩りを競うように咲いていた
ラブ
初恋
品種名からも、やはりバラは恋愛を象徴する花のようだ
「これからも、ふたりで見たいね」
「うん……ずっと一緒にね…」
偶然居合わせたあるカップルは、お互いが触れるか触れないかの距離でいる
先ほどのプロポーズのような言葉以降、あまり会話らしい会話はなかった
それでも、言葉を交わさなくて気まずいだとか、空気が重いとか…
そんなことは微塵も感じられない
このふたりから醸し出される優しい気持ちが伝わってくる…
目が合うと微笑みあい、彼、彼女の仕草を、穏やかにそして優しい表情で見つめている…
言葉は大切だ
だが、このふたりのように気持ちを伝えあえるのならば、そう多くの言葉は必要ないのかもしれない…
すっかり初夏なのに、なぜか温もりを感じたいと思う自分がいる…
冷たい缶コーヒーを飲みながら思った…
パートナーがほしい…
このロクでもない素晴らしき世界…
缶コーヒー POSS





