子供の頃にできたことが今はできない…
海沿いの町で生まれ育った
堤防にはコンクリート製の波消しブロックがたくさん積まれている
小学生の夏休み、学校からの注意のひとつに、
「波消しブロックの上では遊ばない」
というのがあった
禁止されるとやってみたくなるのが子供だ
友達と日が暮れるまで海で遊び、消波ブロックの上を駆け回っていた
今の公園には遊具と呼ばれるモノはだいぶ撤去されてしまった
自分の子供の頃はブランコにシーソー、ジャングルジムや鉄棒に雲梯にすべり台…
ジャングルジムのいちばん上で立ち上がったり、雲梯をぶら下がって移動したりするのではなく、雲梯の上を歩いて移動
それが今はできない
波消しブロックの上に立てても移動できないし、ジャングルジムや雲梯の上に上っても足がすくむ…
痛みの経験を積み、想像力がついたことで、
「これ以上は危ない」
と身体がブレーキをかける
子供の頃の基準ならなんてこなとはないことも、大人になってからは、
「ここで怪我をしたら明日の仕事が…」
とか考えてしまい、足がすくんでしまい、なにより、体力の低下も効いている
子供の頃はいろいろな意味で怖いモノ知らずだったのだ