わたしは地球人Az-rider
冬の間は車に乗りこの地域を調査している
今回は上司宅に鬼としてお邪魔した
「いや～助かったよ、毎年鬼の役ばかりでさ…娘と一緒に豆まきしたくても“鬼でしょ”なんて言われるし…」
会社では厳しい一面を見せるものの、やはり娘には甘い…こればかりは娘を子供に持った男親の宿命みたいなものか？
最近の節分の豆まきは、炒った大豆ではなく、殻付きの落花生を撒くようだ
掃除がしやすいという理由らしい
「鬼は外！福は内！」
はじめは子供達と一緒に軽く投げていた上司だが、
「鬼は外」
しか言わなくなり、だんだん本気になって投げてきた
「ちょ⁈落花生は痛いですって本気で投げたら！なんとかハラスメントになりません？」
「ここは俺の家だ、職場ではない！」
「そういう問題ですか？」
「フッフッフッ 鬼は～外！」
「いってー！」
次を握りしめたとき、
「パパ！」
奥さんと娘さんが同時に上司をたしなめた
「鬼さんかわいそう！」
以後の上司はリビングでしょんぼりしてしまった
娘さんに強い口調でたしなめられたのが堪えたようだ
「パパにイジメられてかわいそう…わたしがお嫁さんになってあげる！」
「なにー！」
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今日の上司は自分に対しすこぶる機嫌が悪い…
自業自得のような気もするし、だいたいがあんなオマセなことを言ってみたいお年頃ではないか…
「某芸能人ような例もある！娘はやらんからな！」
こちらも本気にしてはいないし、奥さんも娘の微笑ましい言葉に目を細めていた…
本気にしているのは上司だけだ
「絶対やらんからな！」
これはしばらくなにか一言増えそうだ…
「経費のハンコもやらんからな」
それはほんっとにかんべんしてくれ
この素晴らしきロクでもない世界
缶コーヒーPOSS
