天狗原の木道から少し離れたところに祠がある
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そこには先客がいた
写真を撮っているカップルだ

それぞれのケータイで写真を撮っていて、彼女の方がコンデジを持っている
ツーショットの写真を撮りたそうだ…

周りには自分しかいない…
察し、そして申し出た

「ふたりの写真、撮りますよ」

普通は一回撮って終わりだが大サービスだ

白馬乗鞍を背景に、白馬岳を背景に、天狗原を背景に、の計3枚
彼女の上機嫌な顔が印象的だ

これも一期一会

少なくとも彼女の方は良い思い出のひとつはできたはずだ


ここで祠に手を合わせる
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祠の前には硬貨がたくさん並んでいる
海外ではありえない光景なんだろうな…



ここに置いてある硬貨は、見た目は日本国の通貨(勿論、金額の多寡ではない)であってもお金ではなく、この祠の前で手を合わせた人の、

「気持ちや、心そのもの」

尊いものなのだ

少なくとも自分は、そんな「気持ちや心」でなにかを手に入れたとしても当然嬉しくはない

こんな精神性は日本人しか理解しない、いや「日本人でしか理解できない」のかもしれない(中には残念な人もいるが…)


さて、撮影兼休憩も終了
湿原を見てまわる
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登山道は白馬乗鞍を目指している
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時間は11:30
できれば白馬大池までと考えていたが諦める

下りのゴンドラリフトの最終時刻は16:40

白馬大池まで行って帰ってこれる自信も、なにより体力がない!

なのでほぼ直登の登山道を天狗原全体が見えそうなところまで登り、引き返すことにした

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↑こんな登山道が続き、
見下ろせるところで下
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北を向くと…
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右斜め上には夏の間も残った雪渓
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ナナカマドと長野市方面
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さて、引き返そう



天狗原のベンチでは昼食を摂る一団がいた
キャンプや登山用の携帯ガスコンロでお湯を沸かし、カップラーメンを食べている

ここで食べるカップラーメンは、巷の行列店よりも数倍美味いだろうな…
事実、食べている人の表情はみんな笑顔だ

気心の知れた仲間たち
秋晴れの青空
素晴らしい景色
ここで食べるものはなんでも「ごちそう」だろう

自分もお腹が空いてきた…

栂池自然園まで戻り、ごはんにしよう




ビジターセンターと隣り合う栂池山荘と栂池ヒュッテ

今回は栂池山荘の食堂にした
自分の前にはおばちゃんの4人組
メニューを見てはあーでもないこーでもない…
券売機で食券を買うのだが、食券を買うとなると、

「ここはわたしが」
「いえわたしが…」
「前回はご馳走になったから今回はわたしが…」
「それを言ったらわたしも…」

とお決まりのパターン

「では自分が」

と手を挙げたら

「どーぞどーぞ」

そんなことやってくれるのかなあとか考えながら約5分、やっとおばちゃん達の誰が払うか論争?が決着した

一番年上っぽい人が払うことになった(後ろで待ってる自分と目が合ったからのようだ)
ごはん食べる前の5分はなげ~よ…

も少し周りを見てくんね~かな



注文したのは、
自家製カレー(800円)
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最初は甘めなのだが、あとでスパイスが効いてくる
ひりつくような辛さではなく旨味を伴う辛さだ

それと、サラダ(200円)
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クルトンは無いがドレッシングはシーザーサラダ風



いつも思うことなのだが、

海の家のラーメン

お祭りの焼きそば

山小屋のカレーライス

この3つは美味いよな~
特に海の家のラーメンなんて、サッポ○一番とか、チャ○メラとかわかっていても美味いと感じるし…

やっぱりシチュエーションは大事だよな


腹ごしらえをしたところで栂池自然園を散策しよう