わたしは地球人Az-rider
バイクに乗りこの地域を調査している
今回は居酒… ぬぉっ⁈
「ね~ちょっと聞いてよー、遊佐くんたらまだまだ頼りなくて~」
解放されるはずが、おかしい…なぜこうなる?
「こないだもフォローしてさ~」
「そういうことは本人に言えばいい
彼は真摯に受け止める」
「だって~あんまり口うるさい女って思われたくないじゃない?」
「わたしにははっきりモノを言う口うるさ…」
「なに?
」
」「いや、別に…」
スマホに着信…やっと救援が来た
「彼が今、店の外に着いた」
「いつ間に呼んだの?やだ、お化粧直さなきゃ」
すっかり恋する乙女ではないか…
「Azさん、あの、彼女は?」
「化粧直しに行った」
「またAzさん相手に愚痴を?」
複雑な表情でわたしを見る
「そのままの気持ちを彼女に話せばいい、わたしは彼女からしたら、キミが心配するような対象ではなく、愚痴を聞かされる存在だ」
化粧直しを終えた彼女が帰ってきた
明らかにデレている
「遊佐くん♡」
人は幸せでも、そうでないときでも、誰かに聞いてもらうことで心の重りを軽くしていく
「先輩、今後は二人で呑むのは禁止です」
「え?」
「ボクが嫌なんです!愚痴ならなるべくボクが聞きます、いいですね!」
「は、はい♡」
互いに弱いところを見せて支え合う
惚れた者同士なら、それが信頼を築いてゆくのではないだろうか?
しかし、1時間も惚気話に付き合わされるとわたしの心は重くなる
酒を飲まないわたしには、酔っ払いの相手はたとえ割り勘であろうとワリに合わない
このロクでもない素晴らしき世界…
缶コーヒー POSS
