「囲い込み」をしたい教師は、
生徒が自分を超えることを認めない。


お部屋の整理、整頓していて、見つけたノートに
こんな言葉が走り書きしてありました。

ネットか本から見つけた言葉の抜粋だと思います。

この言葉の後ろにあるのは、
「愛」か「恐れ」かで言えば、
間違いなく「恐れ」から来る行動だと思います。

私の幼少期から大人になるまで、
昭和と言う時代背景もありますが、
相当に理不尽が横行していました。

幼少期から猛威をふるっていたこの「理不尽」。

反骨精神強めの私からすると、
この状況は、生きづらさそのものでした。

なので「理不尽」がダイキライ(苦笑)。

理不尽を強いられた人は、
他者にも理不尽を強要しがちです。

連鎖は、どこかで、誰かが、
決意を持って止めなければいけません。

心がけだけでも、私はそういう人間になりたいと思いました。

生徒が自分を超えることを認めない

この理不尽な考え方の背景には、
どんなメンタルブロック(恐れ)があるでしょうか?

例えば、

①自分の存在価値がなくなる。
②自分から離れていってしまう。
③自分のイメージを超えてしまうため何かあったときに、相手を助けてあげることができない。
④未知への恐れ。

等々、いろいろあると思うのですが、
いずれにしても、相手の可能性に制限をかけてしまう行動に間違いありません。

制限をかけられることで、生徒が失敗したり、ミスをしたりする可能性もつぶすことができるかもしれませんが、やはり同時に、ポジティブな可能性にフタをしてしまうことに変わりはありません。

(ミスや失敗は可能性と表裏一体の双子のようなものですね。)

①と②は、完全に思考の矢印が自分に向かっています。相手のことを考えていません。

③は相手のことを思いやっていますが、相手の可能性を信頼していません。

④は大きな意味で誰もが持っているものだと思います。克服には勇気が必要です。




ある有名な先生に習っていた生徒さん(Aさん)が、
講師になることを支援してもらえず、
私のところにやってきました。

今はカルチャースクールで、自分のレッスンを持ち、自分のクラスを持って、夢であった講師の道を歩んでいらっしゃいます。

そして現在は、初めに師事していた先生のご支援も賜りながら、講師業を継続しています。

Aさんが、私のところにいらっしゃるときには、「決死の覚悟」を持ってご連絡をされてきたに違いありません。

ちょっと大げさですが、自分の先生から離れて、新しい先生のところに移るのは、それぐらい勇気のいるものです。

タティングをされている方は、義理堅い方も多いですから、所属している先生や団体を辞めるためには、
「タティングを辞めるしかない」とまで
思い詰めている方の悩みを聞いたこともあります。

ナンセンスですが、辛い状況は、人の視野をとても狭くしてしまいますね。




習っていた先生に、講師になることを支援していただけなかったAさんの例を挙げましたが、
Aさんの先生が、積極的に支援をされなかった理由は③なのではないかと思っています。

そして、おそらく、講師としてやっていくための育成ノーハウを持っておられなかったためです。

決して悪意からではなかったと思います。

実際に、その生徒さんは、初めは、ボランティアでレッスンを始めましたが、人間関係や状況に悩んで、何度かパニックを起こして、私に相談されてきました。

このような状況は、私にとっては、想定内なので、講師育成の1部だと思っています。(正直受け止めるわたしもそれなりの時間とエネルギーを必要とするので、ボランティア精神がなければできません。)

ただ教えるだけではなく、人との関わりを持ちながら、お教室を継続していくと言うのは、Aさんの先生がはじめにおっしゃったように、
「講師はただタティングが上手ければ良いと言うものではない。」
とは、まさにその通りなのです。

現在、ルームオブタッターズ改め、花結糸では、
認定講師養成講座(第8期)を開催中です。

正直なところ次期があるか分かりません。
(ポンコツな私には、一回一回をやりきるので
精一杯だから、笑)

ですが、こうして、誰かが、
「人生の中で叶えたい夢」を現実にするサポートができていると言う事は、
ある意味で、「生徒が自分を超えていく姿をあたたかく見守る」ことに他ならないと思っています。

そこに、私が本当にやりたかったことが叶っている実感があります。


© 2025花結糸 Jyunko.Aアンティークコレクション※無断転載禁止。)



冒頭の画像は、チャッピー(ChatGPT)に

依頼して作ってもらったものです。


窓際に愛猫のミアンがいるので、ぜひ見てね♡



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